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Motor & Outdoor Journalist 安藤眞の         逆説的よろず考現学

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Jan 29, 2011
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カテゴリ:カテゴリ未分類

みなさん、こんにちは(^^)/。

 エイ出版から「山岳遭難エマージェンシーブック」なる本が出まして、巻頭の特集を頼まれたのですが、なんと表紙にまで登場しておりました。顔が見えないから、まあいいか(^^;。(こういう仕事も、やってるんです) 

 さて、先日、横浜で表記モデルの試乗会があり、安藤もお招きいただいたので行って参りました。(「レクサスCT200hのすべて」も、好評発売中です)

 このクルマを端的に言いますと、「巧みに地球人に化けた宇宙人」ですね(^^;。

 プリウスは完全に「宇宙人」。外観もインパネも、普通のクルマではないので、乗った瞬間に「宇宙人とつき合う」覚悟ができます。で、走ればやっぱり宇宙人(^^;。地球人(従来型エンジン車)では通じた「アクセルワークで変速を誘う」という言葉がまったく通じませんし、同じ操作をしても、懐具合(電池の充電状態)によって、違う言葉で返事をします。が、端から宇宙人とつき合う覚悟はできていますので、それほど違和感にはつながりません。「まあ、こういうものだ」という感じでしょうか。

 一方でCT200hですが、外観や内装は、従来型エンジン車と変わらない雰囲気です。メーターパネルには、タコメーターを表示させることもできます。操舵のしっかり感や乗り心地の締まり感なんかは、「欧州語」とはいえ地球語の範疇。コンベンショナルなクルマの味がしっかりしています。

 が、ハイブリッドシステムの制御は、基本的にプリウスと同じで、クルマが勝手に最高効率のエンジン負荷状態を計算して制御してしまうので、地球の言葉がまったく通じないんですねぇ(^^;。

 発進のトルク感から、強めの加速をした時にエンジンやトランスミッションがどう振る舞うかを、従来の経験測をベースに予測すると、たいてい見事に外れます。低回転高トルクで走るのではなく、エンジン回転数がポンと跳ね上がり、さりとて高負荷がかかっているような排気音にはならず、軽い排気音の割にはトルクで加速してるし……(^^;。しかも、回転上昇を嫌ってアクセルオフしてシフトアップを誘っても、アクセルを踏み直せばもとの稼働状態に戻ってしまいます。

 見た目や乗り味が従来車と変わらないだけに、どうもこの辺が”違和感”として感じられてしまいますね。操縦性能が”運転を楽しむ”レベルにあるだけに、アクセルワークで運転を楽しめないというギャップは、ちょっと残念です。このあたりが欧州プレミアムカーと比較された時、どう捉えられるかですね。

 まあ、そういうときはシフトパドルを使えばいいのかもしれませんが、パドルがハンドルと一緒に回ってしまう時点で、やる気が削がれます(^^;。スポーツモードを選択したときぐらい、燃費は無視してでも従来エンジン車のような応答性を作り込んでも良かったんじゃないかな。あるいは燃費は少し泣いても、アトキンソンではないスポーツエンジンを乗せて、”エンジンで走らせる感”をもう少し出してやったほうが、プリウスとの差別性も高まったんじゃないかと思います。

 さて、その燃費ですが。いやビックリ。プリウスと変わらないです。試乗コースは、みなとみらい地区から首都高に乗り、大黒ふ頭でUターンして、新山下で降りて市街地を帰ってくる”いつもの”複合コース。3グレード試乗しましたが、19.8km/l、21.9km/l、21.9km/lという結果でした。走りかたはごく普通に流れに乗る方法で、必要ならしっかり加速し、ことさらエコドライブするという走りかたはしていません。

  1台目の燃費が少し落ちるのは、気温1℃からの完全冷間スタートだったからだと思いますが、それでも走り出してから2個目の信号(距離にして1km行かない)でアイドルストップが働きましたから、排気熱回収期の改良による暖機時間の短縮効果はけっこう大きいようです。

 試乗コースは高速道路がかなり含まれているので、「良い燃費が出て当たり前」と思われるかたもいるかも知れませんが、平均燃費計を見ていると、むしろ燃費が落ちて行くのは高速道路の上り坂(ベイブリッジとか)で、新山下で降りた時の燃費とトータル燃費はほとんど変わりません。むしろエネルギー回生とEV走行ができる市街地で、少し伸ばしている印象すら受けました。

 試乗したのは、バージョンC(205/55R16タイヤ)、バージョンL(215/45R17タイヤ)、F SPORT( 215/45R17タイヤ)の3グレードでしたが、オススメはF SPORTですね。まったくのノーマルモデルは試乗車がありませんでしたが、HS200hの売りであるパフォーマンスダンパーが省略されているので、走りにこだわる人は、最初から対象外にしておいたほうがいいでしょう。

 乗った3グレードはいずれも、基本的に高減衰な欧州テイストなのですが、16インチタイヤのモデルは、ステアリングの初期応答のマイルドさに対し、応答してからの切れ込み感が強く、「あれ、こんなに曲がるの?」という感じです(ゲインは唐突ではないので、恐怖感にはつながりませんが)。対して17インチタイヤのモデルは、応答遅れとその後の切れ込み感の差が小さくなり、16インチより自然な操舵応答性になっています。

 が、いかんせん乗り心地が硬い(^^;。しかもタイヤだけが硬いので(バネ/ダンパー/ブッシュは同じ)、タイヤの硬さだけが立っている感じだし、バネ下が重くなった分、タイヤのドタバタ感やコンプライアンスの残響感が感じられてしまい、操安性の向上分と差し引きすると、「16インチでいいか(^^;」となってしまいます。

 一方、F SPORTですが、これはサスチューンからして違います。しかも、昨年、欧州で事故死したトヨタの誇る操安性マイスター・成瀬さんが手がけた仕様。17インチタイヤの暴れをみごとに抑え込み、美味しいところだけ引き出しています。バネ定数や減衰力の数値はバージョンLより高いはずですが、むしろ乗り心地はスッキリしていて快適です。

 というわけで、どうせHS200hを買うなら、思い切ってFSPORT行っちゃってください。

 






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Last updated  Jan 29, 2011 07:27:20 PM
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