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みなさん、こんにちは。 この事故の経緯については、同日からの一連の書き込みにまとめてありますが、最初に予測した通り、ギヤチェンジのミスということで決着がついたようです。不適切なギヤ選択操作を行ったため、変速機側が操作を受け付けず、ギヤがニュートラル状態になってエンジンブレーキが効かなくなったのが原因ということですね(排気ブレーキもエンジンブレーキの一種なので、ニュートラルでは効きません)。 ギヤを抜く操作をされた自動変速機のECUは、次にどっちのギヤが選ばれるのかまではわかりませんから、とりあえず、操作に忠実にギヤを抜く(ニュートラル)に入れるしかありません。で、抜いてから誤ったギヤを選択されても、そこには入れられないですから、ニュートラルのまま待機するしかないんです。もしフェイルセーフを考えるなら、その速度でも入れることができるもっとも低い段に入れ直すように制御を変えるということになるのでしょうが、大型車は基本的に「プロが仕事で乗る道具」なので、そこまでは考慮されて来なかったんです。 ところが、当該事故は大型に不慣れなドライバーを起用してしまったため、ミスが起こった。その原因が、行き過ぎたコスト競争だったというのは、関越自動車道の「断ち割り事故」から何も変わっておりませんでした。 で、軽井沢の事故から1年経って、何か改善されたでしょうか? 国交省は、罰則強化や運転手の訓練の義務づけなどの規則を作りましたが、監査体制が追いつかないので、相変わらず安売り競争は続いています。規則を作っても取り締まらなければ何も変わらないのは、スマホ運転や自転車の右側通行とまったく同じ図式ですね。 ならば、何か有効な手立てはないのか? と問われれば、僕は「どうして最低運賃の法定化をしないのだろうか?」と思うわけです。以前のブログにも書いています通り、ツアーバスなんて、車両の償却費用や運行コスト(高速代や燃料費)はほとんど変わりませんから、人件費か安全管理費用を削るしか、競争の道はありません。しかし、安全管理にかかる費用や運行時間も大同小異ですから、「乗客ひとりあたりの運賃をこれ以下に下げたら経ちいかない」というレベルは計算できるわけで、それを法定最低運賃にしてしまえば、過剰な価格競争は無くなりますし、運賃は広告に必ず表示しますから、監視の目も行き届きやすくなるはずです(同業者が気づいたら通報してもいいですし)。 しかし、それでは自由競争経済の原則に反する、と反論されるかたもいるかもしれません。でも、タクシーの運賃て、どうなってましたっけ? それと同じことをすればいいだけですし、台数が多くて走り方もバラバラなタクシーよりも、はるかに管理しやすいんじゃないでしょうか? 「自由競争」といえば聞こえがいいですが、自由な競争は、最低限必要なルールがあり、それを守らせる審判がいて、初めて成り立つものです。以前も書きましたが、もしスタートとゴール以外に観衆も審判もいないマラソンレースがあれば、今頃マラソンの世界記録は1時間を切っているのではないかと思います(冗談ですよ)。 ただし絶望的に検索しにくいので、早急な改善を望みます。業者管理番号とキーワードで、検索エンジンで一発検索できるようにしておかないと、不便この上ありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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