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カテゴリ:仕事
パリ エアショー裏話第二弾です。
今日は出展社内部事情ではなく、入場者側の話をしたいと思います。 最初の4日間は業界関係者のみ、最後の3日間は一般入場だったため、 この金曜日(一般入場初日)を境に、がらりと「人の雰囲気」が変わりました。 もちろん前半は航空業界ならではか(?)、びしっとスーツを着た人たちがほとんど。 会話もほとんど英語でした。(一生懸命アメリカンアクセントのフランス語を話す人もいましたが) 後半は、基本的に家族連れのフランス人。暑いし、航空ショーも見たいから、リュックサックに折りたたみイスなどをもって、すっかり行楽地に行く装いでした。 前もって、 「一般公開のときには、展示物などの破損や盗難に気をつけてください」 と、指示がありました。 それからちょっと笑ってしまった指示が、 「ジプシーもいるので、要注意」。 このパリのエアショーって1日12ユーロ(1500円くらい)と、決して安くはない入場料なんですよね。 それなのに、ジプシーが入ってくるわけ?って思ったのですが、 なんと飛行場の金網を越えてくるのだとか(笑)。 そしてちょっとした隙にいろいろ盗んで、荒稼ぎするらしいです。 各社さん、いちおうノベルティを準備しています(ちょっとしたお土産:ポスター、ピン、ペンなど)。 一般入場者はそれが目当てなんですよ。 飛行機オタクだったら、ポスターやピン、写真など。 それ以外の人はペンとかいわゆる使えそうなお土産。 前回のエアショー、日本のブースでは、このノベルティをめがけてすごい勢いでやってきて、受付の机が倒れそうになったとか。 パーティのときのビュッフェのときと同じですね。 すごいですよ。あの波。 日本人ならもうちょっと遠慮すると思うんですよね(見栄でも)。 こっちの人にはそんなことがない。 「欲しいものはゲットしろ~」って一 直線にやってきます。 うちの受付では、日仏の旗のピンを用意していたのですが、これってフランス人以外はあんまり喜ばないかもしれません。 アメリカ人が日仏の旗をもらってもね~。 日本企業さんのノベルティは、すごかった! まずうちわ、4色ボールペン、ステッカー、飛行機のピン、ペンライト、扇子、乾電池のいらない懐中電灯、クリアファイル、飛行機の写真、置時計などなど。 もちろん高級なものは、商談したお客さんだけに配るもので、一般客に配るつもりはなかったみたいなのですが、これが日本人のことだからたくさんもってきたみたいなんですよね。 彼らにとって、また持って帰るのは重いし面倒。 ということで「もってけ、泥棒!」状態になったわけです。 そのときには一般客に配る前に、わたしたちの分もキープさせていただきました。 それでも余っている場合には、「これ、義理父にプレゼントしたいので(でもこれ、ホント=日本のテクノロジーも見せたい)」とか言って余分にいただきました。 うちわなどは、やっぱり暑かったせいもあり大好評! うちのホールはクーラーが効いていたのですが、となりのホールは古いせいかまったくクーラーなしで7日間ぶっ通したようです。 一度通ったけれど死にそうでした。(わたしたちはかなりめぐまれています)。 だから、一般客だけではなく、他の出展者さんたちも「くださ~い!」と来ていたわけです。 うちわは、基本的に数量限定なので、子供とお年寄り優先。 他の出展者が来る場合は、「じゃあ、何か他のものと交換を」と交渉。 おかげで、結構いろいろなものが集まりました。 ものを配るときにも、相手の態度を見て実はこちらの出方も変えていました。 「ありがとう」も言わない人には、がっくりです。 子供にあげても、子供も大人も何にもいわない人っているんですよね。 大人でも「もう今日は売り切れ(売っているわけではないけれど)です」と言うと、 逆切れする人、こういう人にはまたもらいに戻ってきても一切あげません。 逆にものがなくなったあとに来て、あまりにもその人の対応がよかったりすると、「うーん、じゃ、明日の分1個だけもらってきちゃおうかな~」って気分になります。 仕事上、(内輪で)かなりコントロールされていたので(自由度が少ない)、唯一自分たちでコントロールできたので、このノベルティの配布でした。 結構わたしたちってマゾかしら? 休憩時間で各社を回ってノベルティをもらうときも、わたしたち4人分はなるべくキープするようにしました。 結果、キャップ(帽子)、紅茶、ストップウォッチなど手元に。 毎日、ピーさんに「今日のお土産じゃ」(男もの多かったので)と、みすぼらしい夕飯の代わりにあげていました。 仕事の苦労がこういうところで報われたということですかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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