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カテゴリ:おでかけ
どこまでも平行のまま続く、二本の線。 それは決められた点と点を結ぶ、線でしかないのだが、 何故か無数のロマンを感じずにはいられない。
ある人にとっては、日常の交通手段であり、 ある人にとっては、どこかに向かう手段であり、 またある人にとっては、 それに乗ることが主たる目的だったりと、様々・・・。
4月のとある日 その小さな駅のホームに立ったとき、 ローカルなのどかな雰囲気のせいか、 遠く離れたドイツのライン川沿いの小さな駅を思い出していた。
ドイツの鉄道の旅だけど、ライン川の船にも乗りたい。 時間短縮には高速の船に乗ればいいのだが、 それでは味気ない・・・という話も聞き、 では、のんびりゆったりの船で行けば? 途中のザンクト・ゴアルスハウゼンで1泊し、 2日の行程にすることにした。 翌日は、アスマンスハウゼンで船を降り、 電車に乗り換えることにした、その駅だ。 前にも書いたような気がするが、 船を降りた場所からは線路が見えず、 すぐそこに駅があるだろうと思い込んでいたワタシは、 かなり焦ることとなる。 駅が探せない。 線路も見えない。 電車の来る時間が迫っている。 恐らく、1本逃したら、次の電車はかなり待たなければならないはずだ。 焦りが局地に達した頃、駅に辿り着いた。 距離はたいしてなかったのだが、 建物に隠れていて駅舎が見えなかったのだった。 ホームには誰もいなくて、更に心細さを誘ったけれど、 実際には、乗ろうとしていた電車は遅れていたようで、 少し待ったのち、無事乗り込むことができた。 その、電車を待っていた時の状況と何故かダブったのだった。
その時と違ったのは、電車は定刻通りにやって来た。 そして、車両が姿を見せると、実はホームにたくさんいた乗客が 写真を撮ろうと前に身を乗り出した。 そう。 電車は、野口英世の写真や、 母親からの手紙によるラッピング車両となっている。 会津鉄道は、 会津若松方面に向かって走り出した。
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