カテゴリ:ドイツ事情
毎年の事ながらクリスマス休暇でドイツ人やヨーロッパ人学生が帰省してしまい、寮はアラブ人と中国人ばかりが目立つ。残念ながらホワイトクリスマスとはいかなかった。
この日は午後にUさんK君の家での小パーティーに招かれた(招かれたんだよな?)。他にRさん、Iさん夫妻、そしてMさん一家が来た。Mさんちの生後5ヶ月のお嬢さんにもお目にかかることが出来た。例の無い大きい赤ちゃんだそうだ。 夕方最終バスで家に戻る。そう、今日は夕方以降、全ての公共交通機関がストップする。留学最初の年はそれを知らずにえらい目にあったものだった。まあここみたいな小さな町ならまだいいが、ロンドンみたいな世界的大都市でも地下鉄もバスも止まってしまうのだから恐れ入る。フランクフルトもそうなのだろうか。 家に向かう途中エリザベート教会の前を通ったが、クリスマス礼拝に参加する座りきれないほどの善男善女で溢れていた。いつもはあまりこういうことはないのだろう。この人たちは自家用車や徒歩で帰るのだろう。 ちなみに(何度も書いたが)ドイツでは25日・26日をWeihnachten(クリスマス)として祝日にしている。クリスマス・イブ(24日)を祝日に指定しているのはヨーロッパではチェコとスロヴァキアのみらしい。ついでにクリスマス休暇について見てみると、 ・25日のみ祝日=スペイン、フランス、アメリカ ・25、26日両方祝日=オーストリア、スイス、ベルギー、チェコ、デンマーク、フィンランド、イギリス、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、アイルランド、ルクセンブルク、ノルウェー、オランダ、ポーランド、スウェーデン、スロヴァキア 僕は結構いい年になるまでサンタクロースの存在を信じていたのだが(いつもお願いしても買ってくれない親がプレゼントしてくれているとは思わなかった)、クリスマスの起源についてまるわ太郎さんの日記とパティターニさんの日記が紹介されている。へえ、ミトラ教が起源なのか。ミトラ教といえばペルシア起源の宗教で、ローマ帝国に伝播して軍人を中心に大流行してその遺跡も多いのだが(ペルシアではむしろゾロアスター教、のちにイスラム教が広まってやはりミトラ教は陰が薄い)、同じ東方起源のキリスト教が広まると抹殺されてしまった。 あまりサンタと関係無いが、キリスト教はローマ帝国をも殺すというか変質させたが、やはり宗教というのは文明にとって根幹に関わるものなのだろう。EUへのトルコ加盟反対論者は、深層心理にそういう恐れを抱いているのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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