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カテゴリ:(完結)四国遍路
2003年12月31日(水)曇一時雨 05:30起床。「三角寺まで一緒に行ってくれる?」と言うバンさんと共に、06:15真っ暗ななか「大成荘旅館」を出発。暗さで遍路道標を一時見失うが、目印となる高速道路に突き当たって軌道修正する。急な登りでバンさんが遅れだす。「休憩しますか?」と聞くが、「大丈夫」という返事なのでそのまま歩き続ける。 第65番三角寺、5分ほど遅れてバンさんも着く。お参りを終え、納経所で仙龍寺への道を尋ねる。「本堂の横から道があります。標識も出ていますから」若い坊さんが教えてくれる。バンさんとはここで別ルートになる。 道標に従い仙龍寺へ向う。しばらく山道を登るが、ひとの歩いた様子はあまりないし、遍路目印も見当たらない。国土地理院の地形図に照らすと、別の道にはいり込んだらしいことが分かる。引き返す途中の分岐に見落とした道標を発見・・・15分のロス。 遍路道はよく踏み固められた山道で、丁石・標識・目印がそこここにある。山を登り切り、野営場跡らしき施設の脇を抜けて下りに変わる。小さい集落や墓地を通り、お堂と石仏を巡る急な石段・・・趣のある遍路道だ。 09:45別格第13番仙龍寺、谷間に位置するせいで冷え込みが厳しい。建物の中でお参りするようになっていて、靴を脱いであがる。足の裏から冷気が這い上る。納経所の坊さんが「三角寺から山道を?迷わなかったですか。東京から?関東からの歩き遍路さんは多いですよ。四国の人間は車ばっかり。歩いて回ればいいものを」、地元に容赦がない。今日は「民宿白地荘」に泊まる予定だと言うと、「あそこは評判いいよ。お遍路さんもよく泊まってるみたいだし」、宿の情報まで提供してくれる。 ダム湖岸の道はたまに車が通るだけで閑散としていたが、堀切トンネルからは交通量が多くなる。平山の「ゆらぎ休憩所」でパンと缶コーヒーの昼食。バンさんもここで休憩したらしく、納札が置いてある。雑記ノートには1日1件くらいのペースで書き込みがあり、自分も「四国遍路での年越しは今回が3度目。今夜は白地荘で紅白」と記入。弱い雨が降りだす。 (後編につづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.18 11:14:23
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