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まてぃの徒然映画+雑記

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2011.02.20
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カテゴリ:韓国映画
あの香港ノワールの名作『男たちの挽歌』を、ジョン・ウー呉宇森本人が製作総指揮として、リメイクならぬリウェイクした作品。

ヨンチュン(ソン・スンホン)とテミン(チョ・ハンソン)がタイで銃器の密輸を行うシーンから物語は始まる。カツオなどだろうか、大型魚の腹の中に銃器を入れて韓国内に持ち込む手口は、単純なだけに発覚しにくいのかも。

ヨンチュンと兄貴分のヒョク(チュ・ジンモ)は、脱北者としてずっと一緒に行動してきた堅い絆があり、釜山の裏組織の中でも一目置かれる実力者。
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ヒョクが脱北するときに生き別れとなった弟チョル(キム・ガンウ)が韓国の脱北者収容所に入ったとの情報を得て、ヒョクは面会に行くが、チョルはまともに話をせずに追い返す。自分だけ逃げて、母と自分を置いていった兄に対して、深い恨みを抱いているのだ。

ヒョクはテミンとともにタイへ銃器の密輸に行くが、鬱屈した嫉妬心を持つテミンの裏切りによりタイの取引相手から襲撃され、そこからは逃げ出すものの、警察に逮捕されてしまう。ヒョクの逮捕を聞いて、ヨンチュンはひとり復讐に向かいタイのボスを仕留めるが、自身も脚に傷を負う。この、タイマッサージの店内を2丁拳銃で進むシーンが、本家の『男たちの挽歌』のチョウ・ユンファを彷彿とさせるかっこよさで痺れました。
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ヒョクがタイの刑務所に入っている間に、テミンはボスの座に着き、チョルは警察の採用試験に受かり刑事となる。脱北者が公務員、あまつさえ警察官になれるのかどうか、興味津々です。

ヒョクはタイの刑務所からチョル宛の手紙を出し続けるが、チョルは一通も読まずに破り捨ててしまい、決して兄を許すことはありません。刑期を終えて韓国に強制送還されたヒョクは裏の仕事から足を洗うが、テミンの組織を追いかけるチョルや、不自由な脚のせいで下働きに甘んじているヨンチュンなども関わって、なかなかきれいさっぱりと組織と関係を切ることはできない。

ついに、テミンの仕打ちにキレたヨンチュンに加勢する形で、ヒョクは離れると決心した組織との闘いに身を投じます。テミンの組織とヨンチュン&ヒョクが銃撃戦を繰り広げている最中に、警察情報を持ったチョルがやってくる。

最期の戦いはさすが呉宇森、迫力ありました。ロケット砲みたいなものも撃ってたし、マシンガン炸裂は爽快です。しかしテミンの手下は無尽蔵に湧いてきて、ヨンチュンたちの劣勢は否めません。ヨンチュンが、壮烈な最期を遂げて、ヒョクは標的をテミンに絞るが、追い詰めたところで。。。


韓国の濃密な兄弟愛が存分に反映されてました。ヒョクの弟を想う気持ちが最後にはチョルに伝わったのは良かったけれど、仇を討ってあの世での再会というのは悲しいですね。それが男のロマンといってしまえばそうなのかもしれませんが、何ともいえない虚無感が残ります。

2/10 有楽町よみうりホール

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男たちの挽歌

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最終更新日  2011.02.20 21:36:58
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