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カテゴリ:香港映画
厳しいお嬢様学校に通うユーラン(薛凱[王其])を気に入ったガーフー(房祖名)は、高校のパーティにもぐりこんでユーランと一緒にダンスを踊り、誕生日を彼女の家で祝う。ユーランの父親は高名で多忙な弁護士、母親も慈善活動や父親の仕事の手伝いなどで不在がち、ユーランはいつも一人ぼっちで寂しさを感じていた。 ガーフーと知り合って、彼の友達と一緒に遊んだり、初めて屋台の食べ物を食べたり、バーベキューをやったりと楽しい日々を過ごすユーラン。彼女の家の使用人が笑福亭鶴瓶に似ていてツボにはまりました。 ユーランはひとりで過ごすことになった年末に、ガーフーと2人でキャンプをして結ばれる。2人の交際はお互いの両親の知るところとなるが、そのときにユーランは妊娠していた。ユーランの父親アンソニー・ウォン黄秋生とガーフーの父親エリック・ツァン曾志偉、この2人の存在感が、映画に奥行きを与えています。 家出をして、2人だけで子供を産もうとするユーランとガーフー、ガーフーはなれない力仕事を始めるが、日雇いの建設現場では一日で疲れ果てて翌日は寝坊してクビになり、次の燃料配達の仕事でも自転車を壊してクビになってしまう。 ユーランの父親は、ガーフーを誘拐の罪で警察に告訴して新聞沙汰になる。一方でガーフーの父親は息子の仲間から2人の隠れ家を聞き出して捜索に向かう。主食がインスタントラーメンばかりだったり、缶詰ばかりのおかずといった厳しい生活、そしてお金がないという現実に、ユーランとガーフー2人の心はすれ違い、喧嘩も起きる。 2人が後悔の念を抱きつつある頃に、ガーフーの両親が彼らを発見、ほっとひと安心。緊張の糸が切れたのか、食事中にユーランは破水して救急車で病院に行き、ガーフーは警察に捕まることに。 赤ちゃんは無事に産まれたが、ガーフーは裁判にかけられる。検事役はチン・ガーロッ錢嘉樂。以前シネマート塾で水田菜穂さんが「爾冬陞監督の映画は長台詞に言いたいことが込められている」と言っていたけれど、まさにこの裁判の場面での錢嘉樂と黄秋生の台詞が、監督が言いたかったことなのだろうなあ。 錢嘉樂が「今どきの若者は~」的なことを滔々と述べるけれど、黄秋生が「若者は大人の背中を見ているのだから、大人がしっかりとしなければいけない」みたいなことを言うんだよね。 父親役のベテラン2人の渋い演技が素晴らしく、房祖名と薛凱[王其]の初々しい演技を引き立てていました。 しかしDVDの写真はストーリーからかけ離れているんだけど、何とかならなかったんだろうか。 3/14 シネマヴェーラ渋谷 早熟~青い蕾~ 『孫文の義士団』4/16から公開! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.03.21 19:59:14
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