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カテゴリ:心理学 メンタル 悩み、読書
読レポ第1143号 言いにくいことが言えるようになる伝え方 ~自分も相手も大切にするアサーション~ 発行:㈱ディスカヴァー・トェエンティワン 第5章「思い」を大切にするとは、自分に正直に生きること ◎「ありのままの自分」を知り、成長さていく まとめると、アサーションとは、他人とうまくやるために自己を改造することではありません。ましてや、自分の都合のいいように相手を動かす技術でもありません。 自分を大切にし、そして相手も大切にする。それが、アサーションの大前提です。 そのために大事なのは、自分を「公平に」評価して、「ありのままの自分」をし知ること。 ・自分が何を考え、どうしたいか ・自分は何ができて、何ができないのか ・自分はどんなとき、どんな気持ちになるのか などなど、具体的な体験を積み重ねて、自己理解を得ていくことです。 「公平に」自分を評価するには、人とのかかわり合いの中でたくさんの試行錯誤をし、できないこととできることを確認して他者との違いを受けとめていくことが役立ちます。 もちろん、そのプロセスでは、「思い」を伝えられなかったり、非主張的になったり攻撃的になったりすることもあるでしょう。 成功も失敗もあり、称賛されたりして、自己信頼が得られることもあれば得られないこともあるでしょう。 しかし、そのような経験を通じて、自分をより「公平に」評価できるようになり、「ありのままの自分」がわかってきます。 私たち(とりわけがまんしがちな人)が陥りやすい自己理解の傾向は、自分の不十分さや欠点と思われることや、他者から嫌われたり、直せと言われたりしたところのみを強調して、自分だと思い込むことです。 「それが直らなければ人前に出られない」 「人並にならないと、ダメと言われてしかたがない」 「だから、がまんして直さなければ……」 これでは「ありのままの自分」を知るための試行錯誤もできなくなります。 そこで、こうした考えにとらわれたときは、「悪いところ」「欠点」とは、誰から習ったのだろうか、と問い直してみましょう。 それを直すことは、相手に合わせることだったかもしれませんが、自分らしさを失うことにはならなかったでしょうか。単なる自分と相手との違いを「欠点」と決めつけてはいないでしょうか。 自分を公平に評価できるようになると、欠点やできないことにエネルギーを使わず、自分らしいさやいいところの芽を育てることに向けれます。 とりわけ完璧主義の人は、欠点だけを気にするので気をつけましょう。 私たちは、人とのかかわりの中で自分を知っていきます。 いろんな人々に出会い、かかわることで、自分の特徴、できることできないことなどが見えてきます。そして、それは欠点というより、違いでしかないこともある。「違い」は「間違い」ではありません。 自分の不十分なところも、いいところも公平に認めて、その特徴を自分らしさとして育ていく。その成長の試みを経て、「ありのままの自分」はいくらでも変わり、成長さることができる。 アサーションはそのための、心強い味方となってくれるでしょう。 と著者は述べています。 とかく、 私たち(とりわけがまんしがちな人)が陥りやすい自己理解の傾向は、自分の不十分さや欠点と思われることや、他者から嫌われたり、直せと言われたりしたところのみを強調して、自分だと思い込むことだと、私も思います。 試行錯誤でもいいので、勇気を出して、自分の関わる他者も尊重して、自分らしく生きましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.12.03 20:02:27
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