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2023.12.09
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読レポ第1149号

カール・ロジャーズ

~カウセリングの原点~
著:諸富祥彦

発行:㈱KADOKWA

第1章 ロジャーズを理解するための5つのキーワード

深いほんものの傾聴―プレゼンス・受容・共感、一致

 ロジャーズは、カウンセリングの中で人が、自分の内側の深いところ、内臓感覚にアクセスすることで、定型的な思考パターンから解放され内的な自由を獲得していく姿を目の当たりにした。ではそのために必要なものは何か。それは、深く話を聴いてくれる人の存在である。

 深く、深く、話を聴いてくれる。きちんと、そこにいて。心を込めて(プレゼンス)。そんな人がいてくれて、人ははじめて、真の自分自身になっていくことができるのである。

 この「深い、ほんものの傾聴」には、受容、共感、一致(俗に「自己一致」と呼ばれる)という3つの側面がある

 誰か、たった一人でいいから、その人をただそのまま受け止めてくれる(無条件の受容)関係性を与えられた時に、人は、内面的に自由になっていく。このような変化をロジャーズは目の当たりにした。

 クライアントが何を思い、どのように語ってもただそのまま受け止めてもらえる関係において、「このように考え振る舞わないといけない」「そうしないとやっていけない」といった「承認の条件」へのとらわれは徐々に緩んでいく。自らの内臓感覚に従って、自由にものを考えたり感じたりすることができるようになっていく。

 受容とは、迷える人に「あなたはそのままでいい」と肯定することではない。むしろどのようにあればいいかわからない、迷いを抱えたクライアントを、ただそのまま受け止めていく姿勢のことである。自分がどのようなことをどのように語っても、ただそのまま受け止めてもらえる関係の中で、人は、承認の条件から解放され、自由になることができる

 受容と並び、共感的理解も重要である。共感的に理解される、というのは話をしている側から見れば、自分の語ろうとしていることを、自分自身の内側から、自分と同じように理解してもらえている、ということである。話を聴く側は、話をしている人のことを「もし、この人と同じフレームで(同じ価値観や感じ方、考え方で)このことを体験しているとしたら、どのようにこのことは体験され感じるだろうか」と、ありありと推測し想像しながら理解していく、ということである。よりリアルにいえば、その人の「内側の視点」に立ち、その人になりきったかのうような姿勢で、一つに溶けあい、一体化して、その人の体験を共に体験していくことである。それは、ただ「そうですね」と同意したり同意したりするのとは異なる。「こういうこちだろうか」「それともこういうことだろか」と、ありありと推測し想像しながら、相手が言わんとしていること、そこに表現されていることのエッセンスをつかんで相手に伝え、確かめていく。そんなていねいな作業の積み重ねである。

 「一致」とは、話を聴いている人自身が、自分の内臓感覚にダイレクトにアクセスし、そこでものを考え、生きていることである。そうした在り方をみずから体現していることである。相手の話を聴く時にも、自分の内臓感覚知に立ち戻り、それを通して相手の話を聴き理解することである。

 話をしている人(たとえばクライアント)は、話を聴いてくれている人(たとえばカウンセラー)のそのようなあり在り方に暗黙のうちに影響を受ける。それは相手に影響を与えずにはいない。話をしている人(クライアント)も、いつの間にか、みずからの内臓感覚知に触れて、より柔軟に、より自分らしく生きることができるようになっていく。クライアント自身も、自己一致して、自由に、柔軟に生きることができるようになっていくのである。

 ロジャーズはこうして、深い、ほんものの傾聴をしてくれる人とつながりにおいて、人は、より自由に、自分自身になっていくことができると考えた。カウンセラーに受容され、共感されることで、クライアントもおのずと、自分自身を受容し、自分自身のうちなる声に共感的に耳を傾けていくことができるようになる。それゆえに、クライアントは、みずからの内臓感覚知にアクセスできるようになり、定型的な思考パターンから解放されていく。より自由に、自分らしく、柔軟に生きることができるようになっていくのである。

と著者は述べています

 カウンセリングでの「深い、ほんものの傾聴」には、受容、共感、一致(俗に「自己一致」と呼ばれる)という3つがあるようです。
 受容とは、相手を「あなたはそのままでいい」と肯定することでなく、ただそのまま受け止めていく(自分の中の価値観で決めつけない)姿勢が必要なようです。そのまま受け止めてもらえる関係において、「このように考え振る舞わないといけない」「そうしないとやっていけない」といった「承認の条件」へのとらわれは徐々に緩んでいく。自らの内臓感覚に従って、自由にものを考えたり感じたりすることができるようになっていくようです。
 共感的に理解される、というのは、話をしている側から見れば、自分の語ろうとしていることを、自分自身の内側から、自分と同じように自らを理解してもらえている、ということであるようです。その人になりきったかのうような姿勢で、一つに溶けあい、一体化して、その人の体験を共に体験していくことである
 「一致」とは、話を聴いている人自身が、自分の内臓感覚にダイレクトにアクセスし、そこでものを考え、それを通して相手の話を聴き理解することのようです。
 深い、ほんものの傾聴により、定型的な思考パターンから解放されていき、より自由に、自分らしく、柔軟に生きることができるようになるようです。
 私も、そう思う。話をする人も話を聴く人も、共に自分の内臓感覚(自分の中の自分に向き合うこと)で傾聴をすると自由に、自分らしく、柔軟に生きることができるようになるでしょう。





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Last updated  2023.12.09 18:10:45
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