テーマ:コスプレ衣装(135)
カテゴリ:小道具を作る
【シュタルクの斧】
斧の原画は見つかりませんでしたが、公式サイトに掲載されているキャラクターのイラストの背景にそれぞれの武器の線画を見つけました。それを原寸サイズでPCの画面に表示させ、スプレー塗装で使っているマスカー(でかいポリエチレンの使い捨てカーテンのようなもの)を画面に貼ってトレスし型紙を作成しました。 この斧は意匠が凝っていて、大きいわりに竿部分が細いので軽量に作らないと強度が保てません。そのため、ゴルフクラブは先端ではなく根元方向へ延長しました。また先端部分の斧が刺さる部分には外径10Φ程度のカーボン釣り竿で延長。その竿に密着する太さの内径10Φのカーボン竿に紙管をかぶせ、その筒に斧を作り込んでいくことにしました。筒はいわゆる紙管で、ファックスの感熱紙の芯や熱転写リボンの芯ラップフィルムの芯などをストックしておくと便利です。もちろん100均の家庭用品からパイプ状の物を探すこともできます。 斧の刃のベースも100均のジョイントマットです。素材自体はサンペルカなどと似ていますが、発泡度が低く内部に気泡が見えません。そのため踏んでも潰れることがなく、工夫すれば靴底などにも使えます。気泡がないためカッターでは切ったり削ったりしにくく刃がすぐに鈍ります。 表面は熱加工され防水になっているためそのままでは接着剤が効きません必ず紙やすりで光沢がなくなるまで荒らしてからGボンドを塗ります。 塗装は黒、白、銀だけです。 イラストを原寸表示した画面を直接トレスしたもの。これで型紙を作ります。 着脱式の斧を造形するセンターパイプ。紙管に釣り竿のパイプを挿し込んで固定。これにポリAを巻き付けて任意の太さにします。ゴルフクラブの延長部分にピッタリ嵌まります。 センターパイプに取り付けた大きな斧の刃を固定するためアルミ板で両面から補強。ご覧の通りヘアムース缶の開きです。 ジョイントマットは精度が低く反りやすいので、両面に3mmのPH9を貼って形状を安定させます。 装飾部分と刃先の作り込み。装飾部はかなり試行錯誤しました。 これはパイプの延長部に作ったジョイントです。6Φのロングボルトとナットを埋め込んであります。グレーの接着剤はセメダインハイクイックです。パイプの内側にボルトやナットを埋め込んでも、強い力で回転させるとどうしても剥がれて空転するようになります。そのため、パイプの外から1.2mmのドリルでパイプとボルト・ナットを貫通する穴を複数あけ、1mmのピアノ線を挿し込み、ゆるみ止めピンにしています。これで、ピアノ線が折れるか、カーボンパイプが割れるまではボルトもナットもずれることがありません。左側にナットの奥にピアノ線が見えます。 竿の先端にも刃を固定するためのナットを埋め込んでいます。ここは単純に接着のみです。 斧の刃を挿し込んでからボルトで固定し、先端にキャップを挿し込んでボルトを隠します。 下地は黒で塗装 接合分の位置はここ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.14 11:13:34
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