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シェフの落書きノート

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2006.01.17
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カテゴリ:思い出のU.S.A
長らくお待たせ致しました。
シリーズ物の第8話です。
思い出のU.S.A #7からの続きです。

第1話は、思い出のU.S.A 『prologue』 です。他の話をご覧になりたい方は、カテゴリーの『思い出のU.S.A』を開くか、このページの最後にリンクが貼ってありますので…宜しくお願い致します。

***************

ford_fairline_1962_02


Ford Fairline(フォード・フェアーライン)
V8気筒 5000cc.のデカイ奴!

エンジンの調子が良いという事で…
知り合いの友人から500ドルで譲り受けた。

とりあえず足になる車がなければL.Aでは、生きていけない…。

カリフォルニア・ドライバーズライセンス(自動車免許)を取得するにも車持参で実地試験を受けなければなりません。

1962年型 Ford Fairline
まさにクラシックカーですよ…。
なんとビートルズがデビューした年の生産なんですから…

でも、皆が言うには…
「こいつは、頑丈そうだよね」
このひと言。

「ガスを喰うかもしれないけど…。デカイ車に突っ込まれても大丈夫だよ。日本車とかって大きいアメ車にぶつかるとペチャンコなんだよ」
との事…。

「まぁ~。安全を買うと思えばカッコなんかいいじゃん…」
って同時に保険て事ですね。

と言う訳で…
ブラウンに近いゴールド・メタリック?
のFord Fairlineを買った。

ピンク・スリップ(所有権 証明証)を貰ってDMV Department of Motor Vehiclesに持って行きます。

DMV Department of Motor Vehiclesとは、日本の運転試験場と陸運局が一緒になった様な所。

前項 3$50¢に書いたように隣に免許を持っている友達を乗せて運転の練習をしたのですが…。

初めて乗った時は怖かった…!

最初は、スーパーマーケットの広い広い駐車場で…
お客さんが少ない時間を見計らっての練習です。

運転に慣れてきたら公道で練習…。
今、考えたら怖い話ですよね。
何十時間も練習した訳でもないのに…

すんなり運転できた訳ではありません…。
悔しいけど…実地試験で2回落ちました…ガク。

試験官を自分の車にのせて…

いきなり公道で試験なんです。
車線変更しろとか…右曲がれとか…
スリーポイントターンしろとか…

採点は減点法で試験官がチェックをしていきます。
そして帰ってきたらすぐ合格、不合格が伝えられます。

そして3度目にして合格。
それにしても命がけの苦難の道のりでした…。

取得しました。
カリフォルニア・ドライバーズ・ライセンス。

たったの3ドル50セントで…。

そうそう…この愛車…
アクセルペダルを思い切り踏み込むと…

身体にGがかかるんです。
身体がシートに張り付くというか…
胃が後ろにいくというか…

そうそう超速のジェットコースターに乗ったときのアレです。

しかし…
コーナーを曲がる時は、十分に減速しないとヤバイんですよ…。

真っ直ぐな道ばっかりのアメリカ仕様の為か…
足回りが滅茶苦茶に弱いのが最大の欠点!

S字カーブなんか…
その時のオイラの初心者テクニックを差っぴいてもフラフラする。

真っ直ぐなら大丈夫…
しかし…曲がるとなると…???

って感じ…。

V8気筒独特の唸るようなエンジン音。
ウォンウォンヴォヴォボボボォォォ………
てな感じ…。

この音…ハートに響いて来るんですねー!

そのうちに、その日のエンジンの音を聞くと…
この車の調子がどうなのか分かるようになってきた。

車の鼓動が聞こえてくる感じ…。

この車…やっぱりデカイ!
前のシートもベンチシート。

前の座席に余裕で3人は乗れちゃう…。
1番乗った時で8人乗っても、ちょっと余裕がある位。

だってバックミラー見ても車の端から端まで写らない…。
ちょっとこれが欠点だったりして…。

ただ…ガソリン代はかかります。
アメリカの場合…1リッターではなく1ガロン(約3.6リットル)の単位で日本比べたらかなり安いけど…。

毎日約10ガロン弱は入れてましたから…
何処へ行くにも距離があるとはいえ…
アメ車ならではのガソリン浪費車ではありますね。

でも、皆がいうように頑丈です。
ビルの地下駐車場に車を入れる時などに、ちょっとビルに激突しても大丈夫…!
車はなんともない…コンクリートが少しヤバイけど…。
ってぶつけたら駄目ですよね…ごめんなさいね。

もうひとつ大きな欠点があった。
今だから笑い話になるけど…

エアコンがついてなかった…笑。
さすがにL.Aの真夏は辛かった…。
普通に40度は超えますからね。

しかも湿気がない…。
窓を開けると熱風が入ってくる…。
日本は湿気があるから風があると涼しく感じるけど…

汗なんかかかないのですから…
汗ばんだ肌に風があたると涼しく感じるんですね。
はじめて知りました…風が吹いても涼しくないって事。

たぶんL.Aの夏にエアコンなしで扇風機だけあっても意味ないでしょうね…。

湿気がないから快適!
なんて当てはまりませんよ…こんな時は。

空気が乾燥しきっているので…
やしの木のようなパームツリーが葉と葉が風で触れると発火…
そして燃え出すこともあるんです。

独立記念日意外は、花火は禁止!

誰かを乗せる時…夏場だけは…
「エアコンついてないよ…」
というと…

"Oh! My God! Really?"(えっー!マジィ???)
と言ってヘナヘナ~としてしまうほど…笑。

年式も古かったけど…
しかし…まぁ…よく壊れました…。

ラジエーターから水が漏れ出して…
フリーウェイでオーバーヒートなんて軽い方…。

直しても直しても…どっか壊れる…。
結構…お金かかりましたねぇ…。

ただ、アメ車だったから部品代も安くて済みました。
ジャンクヤードに行けば格安部品があったりして助かりました。

これがヨーロッパ車や日本車では、部品代が馬鹿にならなかったでしょう…。
日本車でもアメリカで生産している部品であれば安いかもしれませんが…。

でもでも…不思議なんですよねぇ。
手もお金もかかったこの車…
手もお金もかかればかかるほど…
愛着が沸くんですよ。

本当に可愛い車でした…愛車 Ford Fairline。

ford_fairline_1962_01.jpg



思い出のU.S.A #9『 Alhambra L.A 』 へ続く。




 応援してね。


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思い出のU.S.A 『prologue』
思い出のU.S.A #2『LosAngeles 上空』
思い出のU.S.A #3『別れ』
思い出のU.S.A #4『別れ (追記)』
思い出のU.S.A #5『ここL.Aなの?』
思い出のU.S.A #6『あいやぁー…!』
思い出のU.S.A #7『 3$50¢ 』










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Last updated  2023.10.15 23:11:22
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