テーマ:山登りは楽しい(12047)
カテゴリ:旅
<まるでヒマラヤに登ってるみたいだ。>
背後から,経験者のおおも☆さんは言う。 アイゼンとカンジキのダブル仕立て。 アイゼンは標高が高くなると表面がアイスバーンになってしまうのでその凍った地面に歯を立たせて歩くため。 カンジキは、深雪の柔らかい積もった雪の上を,なるべく沈まずに歩くため。 前回はアイゼンだけでしたから,今回がどんな気象状況だったか想像してください。 標識も前回より雪がついてます。 これより先は全く標識はありません。 ペーターのコンパスと経験者の記憶で進みます。 ちょっとでも晴れてくるとうれしいのだが, 容赦なく突風は前から,後ろから,上から,下から。。。 時に巻き込んでくる。 その度にグググッと腰を下げて耐えるのだが,不意の風には倒されてしまう。 きつい。。。 こんなに去年きつかったっけ? 体力なくなったのかなあ? ケツ筋は痛くなるし,ハムストリングはパンパンだし, 足首は山を斜めに渡ってるのでもう限界いっぱいいっぱいだし。 腰はグギグギ言い始めてるし。 でも,その強い風が思いのほか雪の表面に模様をつけてくれる。 それはそれはすばらしい。 でも写真はありません。無理です。。。。。。 見えません。なにも。 この山は木がないですからだだっ広いところを歩かねばならない。 木があると道は,自ずと決められるから進みやすいですよね。 だから,ヒマラヤのようだと言ったのだそうです。 こんなルートなんだそうです。ヒマラヤ。 違いは高度,向こうは空気1/2ですからね。 ルートを読み違ったり進む方向を間違えると距離は長くなり,体力を消耗するだけです。 <はい今回はここをピーク(ゴール)にしましょう> ちょうど山頂の下あたりにしました。 ここから上は鎖ばになるので賢明な選択です。 <ここからは忠実に自分たちの足跡を戻ろう!> 無理です! 足跡なくなってます! そんな訳で,またコンパスと記憶だけを頼りに小屋まで戻ったのでありました。 家に帰って,<二人だけだったら泣きそうになったよ。>って言ったら、 <俺だって,いつでもリタイヤしたかったよ>と, パワーあるねと褒められてたペーターも本音言ってました。 ああよかった,わたしだけじゃなかったんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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