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ぷらいべーと・たいむ

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ちょっと お散歩 ノリタマ6983さん
漬けものな日々・・… futan2005さん
November 12, 2003
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SMクラブのHPから、やっと私の顔写真が消えた。

・・・なんか遠い昔みたい。

いや、ねえ、まだやめてから数ヶ月しかたってないはずだけど、
・・・私、よくやってなぁ・・・てゆーかよくやる気になったよなぁ・・・
と、まるで他人事のように振り返ってしまったりもする。

でも、私は相方に出会わなかったら、こんな予備校の仕事はやめて、
東京に移って、表向きは派遣かなんかの仕事でもしながら、SMクラブで稼ぐつもりだった。

もしかしたら、今ごろ、そうしていたかもしれない。

店長にも、そうするように、強く誘われていた。

「仕事やめて、今すぐ東京に引越しておいでよ。
アヅミちゃんは、其処に一生いようと思うわけじゃないんでしょ。
その仕事を一生続けていこうと思ってるわけじゃないんだったら、
其処からここへ新幹線で通うのは、金銭的にも体力的にもしんどいし無駄だよ。
話を聞いてると、別にその会社は社員を大切にしてるわけでもなさそうだし。
SMの仕事を平日にももっと増やして、そちらの方が儲かるし、
まあでも今みたいにこの仕事は週1にして、ちゃんとした昼の仕事をしたいのなら、それを探せばいいし。
アヅミちゃんなら東京でも職はいろいろあるでしょう。」

毎週のようにそう言われ、・・・私はけっこう揺らいでいた。

店長の誘いを本気にしていたわけではないが、
・・・というか、東京に住んだら住んだで、いつでも店長に会えるから、ちょっち面倒くさいかなとも思ったけど、、、
(まあ、一応、従順な奴隷なわけですけど・・・わけないっ・・・)

でも、東京で暮らしてみてもいいかな、という思いもあった。

芝居も観にいけるし、、、住むならシモキタあたりに住みたいな・・・。
・・・いろいろ・・・まだまだ・・・未知の可能性を試してみたい。
まだ私にはなにかあるかもしれない。
ないかもしれないけどあるかもしれない。

なんてキモチもあった。なんというか冒険心。
今しかやれないことをやりたい。
私のぽっかりあいたままの心を埋めるために。なにかを、やろう。

とにかく、こんなとこでいつまでもくすぶってるのは嫌だと。
なんかそんなわけのわからない焦りがあった。

・・・その原因は、一概にはいえないけど、
大学時代の彼氏・・・というか・・・全然彼氏でもないんだけど、
なんかつきあってるのかいないのか曖昧なままダラダラ、コイツはやるだけやりたいんかいみたいな、
・・・いやまあそうでもないのかもだけど、、、
ちゃんと彼氏と呼べる前に別れたような、でもまあ私にそれなりに影響を及ぼしたオトコが、
東京で、芝居に出たりコントに参加してたり、そんな生活をしていたからかもしれない。

大学を卒業してブラブラしてるという噂の彼だったけど、
私が好きだった劇団の演出家(かなり有名)の公演にその人が出ているのを知った時は、・・・なんか、、、
別にいいんだけど、別にいいと思ってたけど、「悔しい」という感情とはちょっと違うけど、
私はこんなとこで何をしてるんだろう、と・・・なんか猛烈な焦りを感じた。

芝居や映像・・・クリエイティブ系の世界。

私は、そういう世界を知れば知るほど、
自分はどこまでも才能のない凡人なんだと気付かされ、とことん凹まされる。
でも、私のまわりはそれなりに非凡人系というか、、、
不発も含め「なんかやりそうな人」というか、一風変わった人が多かったから、
彼もそのうちの一人だったけど・・・
そんな中にいて、私は大学時代から自分のあまりの凡人さを嘆き、諦めながら、
でも諦めきれない焦りを常に内に宿していた。

凡人だからこそ、私は普通に、そう、今のように、会社で正社員として働く、
そんな社会的な顔をちゃんと持っていなきゃいけないと思う反面、
・・・「サラリーマン・OLは私には似合わない、格好悪い」というような、
大学時代からつきまとっていた意識がまだどこかにあり、
いや、それは私だけじゃなく、私の大学時代の仲間の風潮がそうだっただけ、
私は単にそれに影響を受けすぎていただけなのかもしれないけど、
「やりたいことをやってます」みたいな・・・そんな自由人・芸術人っぽさに、憧れていた。

「ちゃんとした社会人生活を送り収入を得る方がいいんだ、普通が一番偉いんだ、
バイトしながら芝居なんて、甘いんだよ」
と思いながら、そうできない自分がなんか歯がゆかったりもした。

私もなんかやりたい・・・と。

とりあえず、それは、東京だった。
今の停滞している現状を切り開いていけそうな気がしたのだ。
動かなければ何も始まらない・・・と。
惰性だけで今の仕事を続けている、そんな人生は嫌だ、と。

一人で東京で暮らすのは寂しいし家賃も高くてもったいないから、
誰かとルームシェアをしようと思ってた。
できればゲイの人がよかった。いっしょに暮らしててなんか気楽そうだったし面白そうだし。
たまに連れて行ってもらってた銀座のSMバーにもゲイの人がいたし、
まあそこで見つからなくてもネットでルームシェアできそうな人を探そうなんて、けっこう本気で考えていた。

表向きは派遣の仕事でもしながら、SMクラブで働く日数を増やそうと思った。
そうすれば、今の倍以上の収入になる。

金が溜まれば、可能性も広がる。
また放浪の旅に出るもよし、芝居をもう一度するもよし、
とある資格(今取ろうとしている資格)をとるために
専門学校にいってもいいし、院にいってもいいなと思ってた。

あの頃、私は、なんだかんだで、自分の人生を他人事のように面白がってた。
だってSM嬢なんて、ありえないじゃん、はっはっは、みたいな。
人生ゲームでもするように楽しんでた。
ギリギリのゲーム。
行き詰まったら、もう一度リセット、スタートに戻る、
それでもどうにもどうしようもなくなれば
ゲームオーバー、さよなら人生、別に死んでもいいやと思ってた。

んー。





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Last updated  February 27, 2005 07:49:28 PM
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