カテゴリ:靴
この間ツイードのジャケットとデニムに合わせていた
チャーチのフルブローグはこの春にロンドンより個人輸入したものです。 もともとチャーチの靴は好きだったのでけっこう持ってたりします。 最近のモデルを買ったのは今年からですね。 旧チャーチとはけっこう古くからの付き合いがありますね。 20代中盤くらいだったか、本格的な英国靴にはまりだしたころ まだロブには手が届くはずもなかった僕の定番がチャーチでした。 当時は日本で買っても5万以内で手に入ったと思いますが 20代のサラリーマンが5万の靴をほいほいと買えるワケがありません。 購入先はほとんど海外でした。 大体海外に行けばアメリカでもパリでも手に入ったし 大きな百貨店の靴売り場に行けば必ずありました。 ロンドンではたいていの紳士服飾用品店で扱われていて チャーチそのものは非常に大衆的な靴として展開されていました。 まだ返還前の香港ではレーンクロフォードや一部日系の百貨店でチャーチを 取り扱ってました。価格もほとんどイギリスで買うのと同じでした。 セールの時期には香港の方が安かったりなんかもして^^; 海外で買えばプロパーでは3万台。セールになったら2万台で買えました。 NYの靴屋でチャーチを扱ってる店で試着している時に 「何で日本人はみんなリーガルの靴を履いてるんだい?」と 聞かれたことがありました^^; 本格英国靴が日本には根づき始めた時代のことですが、 一般的にはまだまだの時代。 アメリカの靴屋にはアランエドモンズとジョンストン&マーフィが 多かったですね。 Bassのローファーなんかも多かったですね~。 オールデンはあまり見かけませんでした。 エドモンズとマーフィは必ずバーガンディの色が黒の次くらいに ラインナップされていて僕の印象ではバーガンディは アメリカ靴の色という感じなんですね。 昔はイギリスではあまり見かけなかったバーガンディ色。 イギリス、イタリアではどこも茶がメインだったので バーガンディの靴はアメリカで買うことが多かったです。 一時期ファッションから遠ざかり、靴もしまい込んでた時期がありましたが ここ数年で再び靴を買うようになって驚いたのはその良心的戦闘靴だったチャーチのお値段。 昔のロブばりのお値段になっていて、とっても高級品扱いされている。。。 まぁ本格高級靴は全体的に値段は底上げされているわけでそれは仕方ないけど。。 にしても9万とか有り得ない値段ですねぇ(T-T) プラダに買収されたとか、買い戻したとか、ここ数年チャーチを取り巻く状況は 大きく変動したみたいだけど、靴そのものにはそんなに変化はないように思います。 ラストは少々変わっているみたいだけど、雰囲気は前と変わらず。 相変わらず質実剛健で色気はない分信頼感がある靴。 オックフフォードタイプの靴のメダリオンが大きめでシューレースが太紐なのが どこか無骨で男らしい印象です。 決して華奢な印象ではなく、普段使いのまさに戦闘靴。 昔よりもコバの張り出しが大きくなってより安定感を増したように感じます。 クトロケットはブランドのポジションを上げていきながら より洗練されたデザインを導入し、うまく時代の空気感を取り入れてると思います。 チャーチに至っては、そんな時代の空気なんかまったくおかまいなし。 相変わらずな感じです^^; でもけっこうビジネス面はきっちり考えられていて、量産に向けて あれこれやってそうな気がします。 チャーチのウイズはF表記が他ブランドのDに当たると思います。 僕はFだとちょっとキツいんですね。 なのでGというウイズで買ってます。 レングスも7.5ではなく7にしてます。 チャーチ表記は70です。70のGがマイサイズ。 75でFにしても履けないことはありませんが、フィットするのは70Gです。 クロケットで7.5 E、EGで7.5Eですがチャーチでは70Gです。 まぁサイズには個人差があると思いますが 70Fがキツくて75Fにしたら緩いと感じた人はウイズが 合ってないんじゃないかと思います。 ところが日本の輸入理店ではこのGウイズを輸入してないんですね。 Fのみの展開なのでそこが僕としては国内購入しない理由のもう一つですね。 もちろん最大の理由は国内の設定価格ですけど(^^ゞ 今年手に入れたものではChetwyndと 以前紹介したスエードのSydneyを履いてます。 他には Osborne のブラウン Brisbaneのブラック WestburyのBookbinder Polish Sydneyよりもがっしりした感じですね。 そう言えば、LEONのスナップなんかを見てると けっこうチャーチらしき靴をはいてるイタリア親父さん達いますね~。 サントーニかチャーチかってくらいです。 向こうではチャーチの靴はけっこうなステイタスなんですね。 イタリアの靴は昔から華奢な印象がありますから チャーチの逞しさがイタリア人の足にはフィットしてるのかもしれませんね。 例えばグリーンとチャーチを比べてみると チャーチのChetwynd last 173 グリーンのMalvern last 202 左がグリーンで右がチャーチ グリーンの方がトゥに向かってのシェイプが急でシャープです。 チャーチはボールジョイント部分は狭目ですがそこからのシェイプが緩やか。 自然とセミラウンドトゥになります。 トゥ部分をアップにしてみるとよくわかります。 後姿にも大きな違いがありますね。 右のチャーチの方がヒールが高く、踵部分が深いです。 重さもチャーチの方が重いですね。 まぁ15年前のグリーンと今年買ったチャーチを比較しても 仕方ありませんが、雰囲気の違いがわかるかなと思います。 同じブラウンでもアンティークフィニッシュにするグリーンと ブラウンそのままのチャーチでは違いますね。 どっちがイイというよりもどっちもイイと思います。 それぞれ違った魅力とストーリーがありますね(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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今回は大作ですね(笑)
(貴殿のブログ、最近発見し読ませていただきました) 私もチャーチは古いやつを3足(チェットウィンド、バック、別注のスエードフルブローグ)持ってますが全部フルブローグです。 服の迷宮に入り込んだ頃からチャーチのフルブローグは憧れでその後暫くして手に入れました。 でも最近はバックはそこそこ履きますが、チェットウィンドは10年くらい履いていません。 貴ブログのコーディネイトを拝見してまた履いてみようかと思いました。 貴殿は私と同世代かかなり近い世代と思われ、とても参考になります。 服関係のブログは、物欲もそこそこですが、着こなしで大いに刺激を受けます。 これからも参考にさせてください。 (2009.11.23 15:33:43)
madyさん、こんにちは&いらっしゃいませ(^^)
今回は長いですね~(笑)文章自体はダイブ前に書いてあるものなんですが、画像を撮るタイミングがなかなか難しいのです^^; なので見直してるうちについ書き足してしまい長くなっていくワケです。 長文にお付き合いいただいて感謝いたします。 僕は昔よりもルールのようなものに縛られなくなりました。自由にインスピレーションで合わせてしまってます。コレにコレっておかしいかな?とかたまに思いますが、自分で合ってると思えばそれで出かけますし。 若い頃よりも今の方がファッション自体を楽しめてるように感じています。 チャーチ3足もお持ちでしたらどんどん履いていきましょう! (2009.11.23 17:30:07)
バロンさん
こんにちは。確かに、海外でこウン注すれば、値ごろ感がありますよね。 わたしの高校時代くらいだと、国内でも、フローシャイムやチャーチは大分高かったと思います。憧れでした。 大学生の頃、EDとかあったと思いましたが、セレクトショップなどではグレンソンが多く、結構な値段でしたが、バイトして買ったような覚えがあります。 (2009.11.23 17:42:17)
deibu95さん、こんにちは(^^)
靴の値段も上がりましたが、ブランドのポジションにもだいぶ変化がありますよね。 チャーチは百貨店靴コーナーの最上級品みたいな感じでした。 セレクトショップではウエストンのローファーなんかが入り始めてたころだったと思います。 僕は結局フローシャイムは買いませんでしたね~。今にして思えば一足くらい買っておけばよかったなぁと後悔してます^^; あ、誤字とかは気になさらないでくださいね^^; (2009.11.23 18:49:30)
こんばんは。
靴に関しては、イタリア靴から入ってスペイン・フランスを経てイギリスへという感じです。 チャーチ、たまたま、持ってるものが足にあっているのか履き心地はいいです。 価格改定されないまま店頭に並べられたものを買ったので少しは安く買えてます。ただし、箱はボロボロでしたが。 今日、神戸をブラブラしてきましたが、一部セールになっていたりと早いなーと感じました。 エリオポールで、カシミアのヴァルスターを試着させてもらいましたが、私のよりタイトでした。 (2009.11.23 21:00:51)
バロンさん、もうこうなたっら本出しましょ!
もちろん、タイトルは↑。笑 大手出版社の若手エディターが書いた記事よりも何十倍も薀蓄深い本物の話に脱帽です! (2009.11.23 22:02:05)
スリムさん、こんばんは(^^)
靴に関しては僕ルートと全然違った入り方なんですね~。人それぞれでおもしろいものです。 箱は僕は昔買ったのは全部箱捨てちゃってますよ(笑) 最近買ったのはキチンと取ってありますけど、旅先ですでに処分してきたりしてます。そうしないと荷物に入らなかったりしますから^^; バルスターのはカシミアウオッシュのヤツですよね?それはものすごいタイトみたいですね。でもそれっていくらカシミアでもまったくの裏地ナシなので真冬は厳しいと思います^^; 僕もパスしましたよ~^^; (2009.11.23 23:18:07)
tky-spiritさん、こんばんは~(^^)
大げさですよ~(笑) 今回は以前に書いてた記事に載せる画像を撮ってたらEGと比較したらどうかなと思い、そっちも撮ってみたのでダラダラと長くなってしまって^^; 駄文に付き合ってもらってありがとうございます^^; (2009.11.23 23:20:21)
きれいな艶ですねー。
チャーチ。持ってないなぁ・・・ 興味はあるのですが・・・ 円高の今が買い!? 今買わないと、5年後後悔しているかもしれませんねw (2009.11.24 09:46:49)
バロンさん こんにちは (^o^)
私の靴歴はこんな感じです。 始まりはアメリカ靴ですがリーガルを通した形でしたのでよくわからなかったのと精々コールハーンくらいでした(^^ゞ 30半ばを過ぎ様々な場所に出かけることが増えてきたときにふとどこにいても恥ずかしくない靴が欲しいと思って地元の英国靴専門店に行きましたが耐えがたい仕打ち受けたために英国靴嫌いに(;一_一) この店は物を売る商売以前の問題もわからないようなお店でしたが・・・詳しくは書けません(-_-) そこから米~伊~仏~英と渡り歩いてきました。 今は英国靴が一番好きですかね(^_^;) (2009.11.24 11:23:52)
バロンさん、こんばんは☆
完全に遅すぎるコメすいません…。 靴素人同然の若造からすると、非常に勉強させて頂きました(TUT) まじで本書いて欲しいですよ(笑) EGとの比較もめっちゃわかりやすかったですし、それぞれに魅力ある靴だってことがよく分かりました! こういうのまたやって欲しいっす♪ (2009.11.24 22:45:19)
katsu501223さん、こんばんは~(^^)
チャーチもイイですよ~。 グリーンほどの色気はないですが、がっちりしててイイと思います。 ホントに今のウチです。いや、この先もっと下がるかもしれませんが、今買うなら妥当な金額だと思うんですよねぇ^^; (2009.11.24 23:05:14)
su-jinさん、こんばんは~(^^)
コールハーンもありましたね~。あ、今でもありますけど、当時はビットモカシンとかでしたっけ? ローファー系でウエストンが買えない場合はコールハーンって感じだったような気がします。 地元の靴屋さんで何があったかは聞きませんが、英国靴は敷居が高いものではありますね^^; 僕もイギリスでイヤな目に散々あいましたが、ロブのファクトリーのおばちゃんに救われた感じです(笑) 僕のブログに訪れる人はみなさん英国靴が大好きなんだと思います^^; (2009.11.24 23:15:13)
しょうちんさん、こんばんは(^^)
マイスターなどとそのような大げさな者ではありません^^; もっと詳しい人はたくさんいますしね。 比較ネタとかおもしろいよね。僕も自分でけっこう発見したりしますよ。 でも画像撮るのが大変なんだよね~^^; まぁまたそのうち何かの比較ネタをやってみますね~^^; (2009.11.24 23:18:43)
バロンさんこんばんは!
EGとチャーチで同型比較とは何とも贅沢な企画ですね~ アップで見るとヒールはこんなに違うんですね!勉強になります。 チャーチと言えば、最近購入者に対して本国での無料オールソールフェアをやってますよね。 既存顧客に対しては本国純正パーツでのリペアということで間違いなく刺さりますし、 新規顧客に対してはグッドイヤーの真骨頂であるオールソールを実感してもらえるという意味で、 単なる値引きよりも上手いキャンペーンだなと思いました。 (2009.11.25 01:52:21)
minminさん、こんばんは(^^)
比較してみるとけっこう違うんですよね~。同じ人が履いてる靴にも見えませんが(笑) チャーチに比べるとグリーンも華奢に見えてきますよ^^; でもトリッカーズに比べたらチャーチが華奢に見えたり(笑) チャーチのプロモーションは新聞に全面広告まで出してやってましたね。急にどうしたの?って感じでしたけど、チャーチを忘れてた人にリマインドさせるいい機会にはなったのではと思います。 (2009.11.25 22:55:26) |
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