咬まない犬になるために9
未だに咬みつくベックですが、ひとつだけ、まったく咬まなくなった状況があります。ベックが小さい時には、今以上によく咬まれていました。特にベックの食事の時にはよくやられたものです。ベックが食べている最中に、食器に食事を追加してあげようとして手を近づけた瞬間にガブガブッ…と。それと、ベックの目の前にお落ちてしまった食べものを拾おうとした時にもガブガブッ…と。これは明らかに、「食べ物をとられてたまるか!!」というベックの意思表示です。しかし、今は食事の途中に手を近付けてフードを追加しても咬まれることは全くなくなりました。どうやったか?これは、どのしつけの本にも書いてある方法です。ベックに私の手で食事やおやつをあげ続けることで、私の手は“食べ物を奪う手”から、“食べ物をくれる手”に意識がかわったおかげです。結論として。私たち家族のベックへの接し方やしつけで、咬むことが直せるということです。このようなことを積み重ねることで、いつかはどんな状況でも咬まなくなる日が来ると信じたいと思っています。一時はレージ症候群なのでは?と心配していましたが、ベックは理由があるから咬みついている。その理由を理解して不安を取り除いてあげれば、咬まない方向にもっていけるのでは?と思える良い例になりました。大好きなクッキーを右手か左手のどちらかに隠して、「どっちにクッキーが入ってる?」とベックの目の前に出します。当たった場合には「ピンポーン」と言って、手の平を開いてクッキーをあげます。はずれた場合はもう一度やり直し。こんな遊びも取り入れました。