前項で紹介したサイドカーのベースになっていたブランデーとは
簡単に説明すると、“果実から造られる蒸留酒”の総称なのですが、
一般的にブランデーというとブドウから作る蒸留酒のことを指します。
語源はフランス語でヴァン・ブリュレvin brûlé(焼いたワインの意)と呼ばれていたものが、オランダを経由してイギリスに持ち込まれた際、
オランダ語に直訳してブランデヴェインbrandewijnと呼ばれました。
これが英語brandywine(ブランディワイン)に変わり、
いつしかwineが取れ「brandy(ブランディ)」となって広まったのです。
なお現代のフランスでは、ブランデーをeau-de-vie(オー・ド・ヴィー)と呼び、
これは英語whiskyなどと同じく、「命の水」の意味です。
ブランデーの2大産地といえばコニャック地方とアルマニャック地方ですが、
それらの銘柄は国(フランス)の基準(AOC基準)で厳しく管理されており、
そのコニャックの代表的銘柄のひとつが「カミュ」です。
カミュは1863年の創業以来、5世代にわたって極上のブランデーづくりに励んでおり、
世界的にも高い評価を得ています。
古樽での熟成のため、最終的なブランドを経てもオークの特徴は控えめで、
個々のオー・ド・ヴィ本来の個性と香りが、どの製品レンジでも楽しめます。
下の写真は、今より数年前に販売されていた「カミュVSOP」です。
もうすでに懐かしいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
うちの在庫も残り僅かとなってきました・・・。