事件の裏にある、無償の愛---------。
事件そのものは、前回姫川が推理した通りだったわけで、問題は何故こんな複雑な事件になってしまったのかということ。
発見された胴体が高岡ではない----------!?
これは戸部の遺体だと宣言する姫川。
前回予想した通り、これは戸部のものだったか。
やはり事故のキズがないのを不審に思ったってのが正解だったようで。
ではDNA鑑定で一致した左手は誰のものなのか。
三島耕介に立ち会ってもらい、遺体確認をしたものの、耕介はこの遺体は高岡のものだと認めたのだ。
では耕介が嘘をついている?
何のために。
だが、彼は「親子同然の自分が言うのだから間違いない」と断言したのだ。
彼が高岡たちが話をしていたのを聞いてしまった保険金内容。
事故で処理して保険金を取る・・・。
耕介の父親もまた事故に見せかけ、高岡と話をした後、自ら命を絶ったよう。
それで保険金で謝金を相殺したのか。
それを分かっていて止めなかった高岡も、直接手を下したわけではないけれど、やっていることは戸部と同じなのだ。
自分を責めていただろう。
耕介が可愛かっただけに余計に。
一方、胴体と左手首の謎を解明するため、禁じ手である二度目のDNA鑑定を、スイーツの差し入れを持って國奥に依頼した姫川。
それを國奥は簡単に種明かしをしてくれたのだ。
ビニール袋の血液。
他人の血液に長時間つけていると、血が切断面に染み込んで、そういう結果が出る場合もあるというのだ。
ずさんなやり方ではあるけれど、流れ出た血液ならそちらで鑑定することもあるだろう。
だが、それはちゃんと指先からとったら一致しないだろう。
だから胴体との違いはそれで説明がつく。
それに、胴体部分の遺体は、感電死した遺体だというのだ!!
高圧の電流を流した跡があるという國奥。
廃工場で見つかった切断されたコードの事を思い出した姫川。
高岡が生きているのなら、高岡には自分の人生をやり直して欲しい。
そう願う姫川。
だが、彼はふたりの息子のために、もうすでに高岡であることも捨てているのが切ないという菊田。
そして、姫川は戸部の事はもう何も心配しなくていいと中川に告げる。
ずっと怯えたようだった中川。
彼女の闇はきっと自分と同じだと気づき、姫川は、自分の過去を語る。
「命は助かったけれど、心は死んだわ」
自分を呪ったという姫川。
だが、ある人に生きろといわれ、再び前を向けたのだ。
だから、中川にも戦って欲しい。
そう告げると・・・。
「私はあなたとは違う。
私は自分で服を脱いだから!!
何度も、何度も、何度も!!」
半狂乱になって叫ぶ中川。
そんな彼女を抱きしめる姫川。
「いいよ、泣いていい。
泣けなかったんだよね」
父が亡くなったことで、借金は相殺されたはずだった。
なのに、戸部はまた借金があると中川を脅し、殴られ・・・。
あげく、借金をチャラにする代わりに身体を差し出せと言ったよう。
美容師になるのが夢だった。
その夢のために・・・中川は自分を犠牲にした------。
・・・知れば知るほど戸部は最悪な男だったなぁ。
脅し、暴力、金。
こんなのによく女がついてったもんだ。
ってか、池田さんが適役すぎて拍手だったわ(^^:)
中川はずっと気になってた女性。
だから高岡にも紹介していた耕介。
だが、事件後、中川の父も会社に殺されたようなものなのだと教えてくれたのが耕介だったよう。
ふたりの本当の出会いはそこからだったというのだ。
だから恋人とかそういう以前に、守る姿勢が強くなってたって事か。
そして-------DNA鑑定の結果、発見された胴体と、左手首は別人のものと判明!!
姫川の推理通りの展開。
だが、これは組織を裏切る行為。
ここから出て行けと怒鳴る橋爪。
方法は間違っていても、真実は譲れないと訴える姫川。
確かに姫川のやり方は強引な手段。
だが、真実は真実として、処分は後回しにして、今はこれを受け入れるべきだと諭す今泉。
高岡は、自分の息子を救うため、内藤としての人生を捨て、今度もまた耕介のために高岡の人生を捨てた。
「保険金のためであると同時に高岡の、その父性を悪行に利用し続けてきた戸部 真樹夫から愛する者たちを守るためです」
そして、胴体は、内縁の女と、残された胆のうの手術跡から、戸部のものだと断定したという日下。
おお、日下が姫川のフォローしてるじゃん♪
では、耕介は何故あの胴体が高岡のものだと嘘をついたのか?
耕介に事情を聞く必要がある。
日下のそれに同席したいと言い出す姫川。
だが、当然それを了承しない橋爪ですが・・・なんと、それを許可したのは、日下自身!!
ただし、何もしゃべるなって厳命。
すっかり先輩刑事になっちゃって、日下いい人だ。
さて、着替えを取りに帰った姫川は、父と遭遇。
娘が人を殺す夢を見たという母の事を話すと、それは当たっているという姫川。
でも。その感情を殺してくれたのは、父親だった。
暴行魔の判決が出たあの日。
父は包丁を握り締めた。
だが、弱い父を許してくれと、涙を流して包丁を落とす父の姿を見て、この感情はいいんだと認めてもらった気がしたよう。
だが、本当に強いのは母の方だという父。
母はあれから泣いていないのだ。
泣くのは玲子に失礼だからと・・・。
事件後、物音にすら怯えた姫川を、いつも「大丈夫」だと抱きしめてくれた母。
そして、再び呼び出しを受けた耕介。
一人にしないでと訴える中川は、一緒に出頭すると言い出すが、それを大丈夫だと、その気持ちだけで嬉しいと止める耕介。
あの日。
また中川の家にやってきた戸部に、彼女にもう近づくなと殴りかかった耕介。
自分が三島の息子だと知り、さげすむように笑った戸部。
中川の事もあり、何度も殴りつけた耕介だったが、このままでは死んでしまう。
戸部のために犯罪者になって欲しくないと、必死で止める中川。
その後・・・戸部は耕介が、自分が始末するようにした三島の息子だったことを知り、高岡にあてつけかと文句を言いに行ったよう。
それに自分のお気に入りの女にも近づかないよう、耕介に言っておけと命じたのだ。
高岡は、戸部がいなくては存在できない。
「あんたが生きてんの、俺のおかげだもんね? ハハハ」
高岡の戸籍を奪ったのも、息子に保険金を回したのも。
だが、それを逆手に取り、戸部はこれに従わなければ、今度は息子のチューブを引っこ抜くと言い出したのだ。
そして・・・高岡は、二人の息子を救うため、戸部を殺害。
自ら手首を切断----。
戸部の血液でその腕を浸し、車の下から発見されるよう、傷ついた身体で手配したよう。
それでも尚、自分が戸部を殺害したという耕介。
犯人が高岡だと分かって、彼を庇おうとしているのだろう。
だが、日下は嘘をついてはいけないと言う。
「あなたをまっすぐに育てた高岡がかわいそうだ」
内藤和敏。
それが高岡の本当の名前なのだと教える日下。
やはり耕介は詳しい事情は何も知らなかったよう。
でも、自分で手首切るシーンはグロかったなぁ(><)
これはちょっと勘弁だったわ。
そこまで高岡がしたのは、息子や、耕介たちを戸部から守るため。
だが、耕介はもう守られるだけの子供ではない。
「こんな事されても、俺、何もうれしくないのに・・・」
悔し涙を流す耕介。
そう、これは所詮、高岡の自己満足。
「でもな。
人間ってそんなに利口じゃないんだよ。
無条件で、ただ、ただ守ってあげたい。
ただ、ただ愛してる。
そう思ってるときの父親ほど不器用な生き物いなくてな。
自分勝手で、カッコ悪くてうまく抱き締めることもできない。
気持ちはあふれるほどあるのにできない。
高岡も、君の本当のお父さんも」
日下の言葉が胸に響く。
高岡を探さなければならない。
心当たりはないかと問われるも、耕介にもそれは分からない。
息子のための保険金。
自分自身を捨て、そこで出会った一筋の光。
三島耕介は高岡の最後の救いだった。
その時、姫川はついに答えにたどり着く!!
「私、会ってる!!」
行こう、高岡の元へ。
そして・・・。
遺体発見現場近くで、最初に訪れたホームレスの事情聴取の場へ。
風邪で寝込んでいたという男。
そこにいたのは・・・冷たくなった高岡の姿--------。
あの時気づいていれば、助けられたかも・・・。
姫川も無念だったろう。
「おやっさん」
なんども名前を呼んで、身体をゆする耕介。
耕介の鳴き声が響き渡るのだった・・・。
姫川はようやく母の入院先へ向かうことに。
そして、突然母を抱きしめたのだ。
「お母さん。
私はもう、あなたを抱き締められるくらい強いの。
強くなったの」
それだけを告げ、仕事へ戻って行く姫川。
母はやってきた父に驚いた表情を見せるも・・・その顔がみるみるくしゃくしゃになっていく。
ずっと泣けなかった母が、初めて涙を流したのだ。
「泣いていいんだよ」
父にそう言われ、ぽろぽろと涙を流す母。
「あったかかった、あの子、あったかかったの」
涙だったなぁ。
母の救いのシーンだったねぇ。
姫川もまた、過去から一歩進めた瞬間だったのかもしれない。
戸部の頭部は、高岡の遺体の下30cmの場所から発見されたよう。
その記述がないと、報告書の直しを命じる日下。
そこへかかってきた電話。
どうやら問題を起こした息子のために家に戻るよう。
これは係長には内緒だってさ♪
いやん、日下がお茶目さんだ(^^)
やっぱええ人や~♪
嫌いって言われるの、実は悲しかったんじゃね?
だから、行動で、言葉で示して見せる。
上司として素晴らしいじゃないか。
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第10話
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