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カテゴリ:TVドラマ感想
赤面疱瘡という流行り病が流行した徳川家光の治世-------------。
それは若い男性だけがかかる病で、顔を含め全身に赤い疱瘡が出来ることから赤面疱瘡と呼ばれたのだ。 身分も関係なく猛威を振るうその病。 それはやがて徳川の繁栄する江戸の城の中まで-------------。 今期私的に一番放送を楽しみにしていたドラマ♪ だって、主演が堺さんなんだも~ん♪ 多部ちゃんにももちろん期待!! 珍しく原作は既読。 よしながさんは大好きな作家さんのひとりなので(^^) 原作でこのふたりは一番ドラマチックで、一番悲しい関係なんだよなぁ。 これをどう描いて、映画に繋げるか、楽しみにしたいです~♪ 公家の出の美しい青年・万里小路有功(堺雅人)。 彼は恋より、人の救いを考える道を選び、世を捨て、僧侶となる。 そこで、今度は名刹・慶光院の院主になることが決まった有功は、三代将軍・徳川家光(岩井秀人)に院主継目の挨拶の拝謁のため、江戸に上ることに。 だがそんな有功を見初めた女性が----------春日局(麻生祐未) 有功の弟子は、いずれ将軍の父になると僧に予言された玉栄(田中聖)と明慧(駿河太郎) はい。 これも大きな伏線のひとつなので、覚えておくと映画が楽しく見れるという話(^^) 無事に頭巾を被る家光との謁見も済み、すぐにでも京へ帰ろうとしたところ、春日局に言いくるめられ、江戸への滞在を命じられてしまう有功たち。 ゆるりと江戸見物でも・・・というのは建前。 実際は屋敷内への監禁状態で、上野への参拝すら許されない状況。 赤面疱瘡もあるからと、家臣の松平信綱はただ上様の命だと、沙汰があるまでこの屋敷から出るなと言うのだ。 だが、玉栄は大奥での悪噂を聞いたことがあるという。 この大奥には、女性ではなく、男性ばかりが集められているのだと・・・。 見目のいい有功は、男色家との噂の家光に見初められたのではないのか? だが、こんな軟禁状態を黙っていられない有功。 「さて、そろそろ戻ろか。 逃げよか」 笑顔で玉栄たちに話をする有功。 果たして夜半に屋敷を抜け、旅路を急ぐ有功たち。 だが、ようやく休もうと入った店で待っていたのは・・・松平信綱。 何故自分にこんな仕打ちをするのか? わけが分からぬ間にまたも江戸へ戻されてしまった有功たち。 しかも現れた春日局は有功に言うのだ。 「この方はもう院主様ではない。 万里小路有純卿が子息 有功殿、あなた様はもう、京に戻ることも、御仏に仕えることも かないませぬ。 あなた様には、上様の待つ、江戸城大奥へ入っていただきます。 あなたは この江戸で還俗し、将軍家光公のお小姓となるのです」 だが、公家出身の有功を大奥になどありえない話。 当然断る有功。 だが、家光の小姓となれるなど名誉なことだと、今すぐ還俗を命じる春日局。 こんな無体がまかり通るはずがない。 すると、今度は春日局は、吉原の遊郭から有功のために遊女を呼び寄せたのだ!! 彼女は女を使ってまで有功を陥落させようというのか。 金を渡すから戻れというのも出来ないという遊女たち。 そこで有功は遊んでしまうことに。 だが、ただ一緒に食事をし、鬼ごっこなどをして遊ぶだけ。 酒も一滴も飲まない徹底さ。 有功についたのは小菊という遊女。 彼女は借金のために亭主に売られたという女性。 自分も何故こんなところにいるのか分からないと、同じ境遇を笑いあうふたり。 だが、もうこれでお開きにするという有功。 すると・・・この様子を隣の部屋で見ていた春日局。 麻生さんの目が怖すぎるぅぅぅぅ(><) 女を抱けばいいと言い出す春日局。 それでも折れない有功に、春日局はなんと部下に僧を、と告げたのだ。 何をするのか? 誰も動けないその場で、あっという間に目の前で明慧が斬られてしまったのだ!! あまりの出来事に叫び声をあげる遊女を、うるさいとこちらも刀で一突き。 次は玉栄をと言い出す春日局に、慌てて待てと言い募る有功。 「さあさあ」 「あきません!!院主さま!!」 春日局は早く決めろと決断を迫る。 玉栄が必死に止める。 板ばさみになってしまった有功は・・・。 小菊との一夜を選ぶ事に。 美しい有功・堺さんの涙と、MISIAさんの歌の素晴らしいコラボだったなぁ。 ここは悲しくも美しいシーンだったわ。 翌日、控えの間で眠れない夜を過ごしたであろう玉栄の前に姿を現した有功は、ただ一言。 「髪を伸ばす」 その言葉を聴き、玉栄は涙を流すのだった・・・。 権力に屈し、還俗しなければならない悔しさ。 しかもそれが自分のため・・・玉栄もやりきれない悔しさだったろう。 京へ戻れと玉栄を諭す有功。 もう自分は玉栄を導くことは出来ないと・・・。 「私は無力や・・・。 私と言う一人の人間は、こないに無力やったとは------」 悔しさを滲ませる有功の姿に、玉栄は覚悟を決めたのか、自分も大奥へ行くと言い出してしまう。 自分が仕えたのは有功であって御仏ではないと。 親を亡くし、道端で死ぬのを待っていたあの時、自分を救ってくれたのは有功。 それを有功は玉栄の運の強さだと言う。 「そやったら、私の運であなた様を守ります。 あなた様についていきたいんや!!」 玉栄の必死の願いにようやく頷く有功。 だがその頃・・・信綱の手配で、すでに小菊は始末されていたのだった・・・。 そうなんだよなぁ。 こういう所が本当原作も容赦ないんだ。 関わった人間は全て皆殺し。 それが当たり前だった時代なんだし、それをちゃんと描くあたりが凄いと思ったんだ。 そして1年後。 髪が伸びた有功と玉栄は、ついに江戸城へ。 だが、ここは男子禁制のはずの大奥。 なのに、城に入ってから見るのは殿方ばかり。 何故? そして、ついに上様との対面の時を迎えた有功。 春日局は有功を見て、美丈夫姿に満足そうな微笑を漏らす。 その時、乱暴に開けられた障子。 どかりと座った上座。 顔をあげろと命じられた有功は、その声の高さに内心驚きを隠せないでいた。 そして、顔をあげたその時------目の前にいたのは、男の格好をした女子だったのだ!! それでもその驚きを抑え、上様に挨拶する有功。 すると上様はすかさず「お万」と有功を呼んだのだ。 有功の苗字をもじって、今後はそう呼ぶと言い出す上様。 だが、有功という名は気に入らないかと問い返す有功。 すると上様は癇癪を起こし、立ち上がって有功の前までつめてきたのだ。 「わしがお万と言ったら、はいと言え!!」 そう言って、何度も扇で有功の頬を叩く家光。 頬は腫れ上がり、唇から血を流しても、有功は一言も何も言わずただ家光を見つめるだけ。 そんな有功に興が冷めたと言って部屋を後にする上様。 家光は37歳のはず。 傍に控えていた家臣の者に、今のは誰かと問う有功。 「今のお方は少女やないか!!」 そして、家臣の男、稲葉正勝は、有功が院主の継目の際に対面した家光の影武者だったのだ。 表向きはすでに正勝は亡くなった身。 彼の母は春日局。 本当に亡くなられたのは家光公。 その死を隠ぺいするために、正勝が死んだことになっており、彼はそれから家光の影武者を演じているというのだ。 赤面疱瘡での跡を見せたくないからと、頭巾を被れば、確かに御簾越しなどでは家光公の事など分からないだろう。 では、何故あの少女を上様と呼ぶのか? それは、彼女が唯一家光公の血を継ぐ子だったから・・・。 春日局に顔を見れば世継ぎ世継ぎと言われていた家光は少々うんざり気味。 男色家だった家光は、それでも信綱に自分は女性も抱けるのだと言い、たまたま町へお忍びで遊びに出た際、目の前を横切った女子に手を出してしまったのだ!! ・・・酷い話だよなぁ。 その時、出来てしまった子供。 それが今の上様。 だが事は家光の急逝により大きく動くことに。 運命を変えられたその娘。 家光の死をあと数年隠し通し、姫が成長するのを待つという春日局。 だがそれを大奥の者たちにどう説明するのか? 「女はもう不要です」 そう言って、大奥から女性を追い出してしまった春日局。 そして、上様を守るという名目の元、各国から男子を呼び寄せ、赤面疱瘡で男子の数が激減しているのを異国に知られてはならぬと、貿易を長崎だけに限定させたのだ。 なるほど、ここですべてのつじつまを歴史に合わせてきたのか。 こういう繋がりをうまく使ってくるのがよしながさんの原作の素晴らしいところなんだよなぁ。 今後も本当「なるほど」って内容が多々出てくるので、感心するばかりで原作を読んだもん。 そして、正勝は上様には名前はないというのだ。 徳川の将軍に女子の名があってはならないと、彼女は存在してはならない者だと言うのだ。 では有功がここへ呼ばれたのは? 「あなた様は『種』じゃ」 上様との間にお子を成す事。 それが有功の使命。 すべては影。 世継ぎが生まれ、成長するまでは、影とならなくてはならないと。 自らも、そして正勝も、そして上様もまた、影なのだ----------。 ◆感想はコメント欄にて・・・ ◆キャスト 有功(ありこと)…堺雅人 家光…多部未華子 玉栄…田中聖(KAT-TUN) 稲葉正勝…平山浩行 雪…南沢奈央 明慧…駿河太郎 小菊…原田夏希 松平信綱…段田安則 万里小路有純…小日向文世(友情出演) 澤村伝右衛門…内藤剛志 春日局…麻生祐未 ←よろしければ、ポチっとお願いいたします♪ 8903 HIT/1/15 楽天ブログではTB受付出来ませんので、TBは下記2ndブログにお願いいたします。 送信確認・TB一覧は下のタイトルでリンクしております ↓ <トラックバックURL> http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/023c77b871c6612b8efbacef9be8c5d5/ac お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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