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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2009年08月08日
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実力が備わっているからこそ、このように秀逸なカヴァー・ヴァージョンが生まれる


 リチャード・マークスは1963年米国生まれのロック/ポップ・シンガー。1980年代後半に彗星のごとく現れ、アメリカ西海岸ロック風の曲からしっとりとしたバラードまでヒット曲を連発した。やや低迷した時期もあったが、1990年代にもいくつかのヒット曲を出しながら、次第にAC(アダルト・コンテンポラリー、日本で言うAORに相当)色を強め、近年は作曲・プロデュースに力点をおいて活動している。
 1994年のアルバム『Paid Vacation』からシングルカットされた「The Way She Loves Me」は全米20位とあまり振るわなかったが、それなりに名曲。しかし、このシングル(4曲入りの米盤マキシシングル)にカップリングされた「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット(Take It To The Limit)」の方がはるかに素晴らしく、その出来にびっくり仰天した。
 「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」は70年代ウエスト・コースト(西海岸)ロックの雄、イーグルスのヒット曲だ。全員がヴォーカルを担当できるというのは、イーグルスの特徴の一つだが、この曲はランディ・マイズナーがリード・ヴォーカルという珍しい曲で、なおかつ大ヒット曲。この曲にトライするリチャード・マークスの存在そのものもすごいのだが、それを大きな編曲なしに見事なカヴァー・ヴァージョンを歌い上げてしまったことの方に仰天した。実力がないとこんな芸当は不可能だろう。けれど、彼はそれを難なくやってしまった。1988年のライヴ録音とんことだから、デビューからわずか2年ほど、リチャード25歳の時のことである。
 ちなみにその数年後、飛鳥涼(アスカ)とのデュエット共演があり、日本限定でシングル発売された。このシングル(日本盤8cmCDシングル)にも同じヴァージョンの「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」が収められているらしい。
 原曲を尊重し、なおかつ秀逸なカヴァー・ヴァージョンを披露するのは並大抵のことではない。その「並大抵ではないこと」をあっさりやってしまったリチャード・マークスの才能は、デビュー時点で既に「完成品」だったのだろう。この人の他の有名曲カヴァーにもすぐれものが多いが、残念ながらこの手のものは通常アルバムには含まれないことが多い。そういうのばかり集めてアルバムにしたら売れると思うのだけれど…。


[収録CD]
Richard Marx / The Way She Loves Me [maxi single] (1994)
Richard Marx with Aska / Every Day Of Your Life [日本盤シングルCD] (1996)






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Last updated  2009年08月08日 00時23分05秒
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