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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2014年04月02日
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ミュージック・シーンの変化とザ・フーの返答


 1978年にリリースされたザ・フー(The Who)の8枚目となるスタジオ作がこの『フー・アー・ユー(Who Are You)』というアルバム。間違っても代表作に挙げられることのない作品(!?)だけれど、個人的には結構好みで、しかも、彼ら自身にとっても2つの意味でターニング・ポイントになった作品じゃないかと思っている。

 1つはメンバー内部の事情で、薬の過剰摂取によるドラマー、キース・ムーンの死。本盤の数年前からキースは既にアルコールとドラッグ漬けになっていて、睡眠薬代わりに多量に飲んだアルコール依存症の治療薬が死因となった。実際、彼の症状は既にドラミングにも影響していたようで、中にはドラムなしの曲(後述の5.)も収められることになった。ともあれ、本盤リリースの翌年からはドラムの後任メンバー、さらには他の非公式メンバーも加え、ザ・フーは新たな体制を作ろうとしていくことになった。

 もう1つは音楽シーン全般の移り変わりの中でのザ・フーの立ち位置である。世にはパンクロックの嵐、続いてニューウェーヴ/ポストパンクのムーヴメントが押し寄せ、それまでの70年代の音楽シーンは明白に変わってきていた。その中で、従来の路線と新たな味付けのミックスによるバンドの生き残りの意図があったようにも感じられる。

 聴きどころとしては、オープニング・ナンバーの1.「ニュー・ソング」と表題曲の9.「フー・アー・ユー」。前者はシンセの利かせ方、後者は曲の展開がお気に入りで、70年代初頭からのザ・フーが得意としてきた部分がうまく活かされている。その他に捨てがたいのは、5.「ミュージック・マスト・チェンジ」。上の音楽シーンの移り変わりの中でこういう曲をやっていたのは、ザ・フーの(あるいはピート・タウンゼントの)先鋭ぶりが窺われる。同じく目立たないが好曲と言えるのは、8.「ラヴ・イズ・カミング・ダウン」。どこかしら壮大さと奥行き感を漂わせるところが気に入っている。

 というわけで、この『フー・アー・ユー』は、目立たないものの、忘れ去られるのは惜しい1枚ということになろうか。代表作には挙げられないと上で書いたけれども、全然ヒットしなかったわけではなく、全英6位、全米2位のチャート記録を残し、表題曲のシングルも全英18位、全米14位にチャートインしている。


[収録曲]

1. New Song
2. Had Enough
3. 905
4. Sister Disco
5. Music Must Change
6. Trick of the Light
7. Guitar and Pen
8. Love Is Coming Down
9. Who Are You

1978年リリース。








 
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Last updated  2014年04月02日 08時21分42秒
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