音楽日記　～ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言～

気まぐれ80s～5thシーズン（その１）


　しばらく間が空きましたが、久々に80年代ナンバーを動画とともにお届けするシリーズを再開したいと思います。最初はスザンヌ・ヴェガ（Suzanne Vega）の1987年のヒット曲、「ルカ（Luka）」です。

　スザンヌ・ヴェガは1959年生まれで、1985年にデビューしたシンガーソングライター。内省的かつ社会批判的な詞でフォーク的な語りの感覚をベースにしたメッセージは、聴衆に受け入れられ、人気を博しました。全米3位を記録した、彼女の最大のヒット曲がこの「ルカ」ということになります。


　


　児童虐待をテーマにした曲で、ヒット曲としても異例のテーマであることでも知られていますが、以前から疑問に思っていることがありました。それは“ルカ”というのが男の子なのか女の子なのかという問題です。上記映像では男の子のモデルが登場するので、一般には男の子とされている（邦訳詞もそう訳されている）のですが、ルカというのは、普通女の子の名ではないかなという気もしていました。結局、その想像は間違いで、スペイン語ヴァージョン（本人が歌っている）を聴いて解決しました。“ルカ”はやっぱり男の子だったのです。英語のような言語ではよくわかりませんが、スペイン語はいろんな場面で男性形と女性形が使い分けられるので、男性形で訳されていたというわけです。

　ついでにそのスペイン語ヴァージョンもどうぞ（映像はライヴですが、音声は本来のスペイン語ヴァージョンの方です）。


　


　さて、その後の彼女がこの曲を演じているビデオもご覧ください。ヒットから20年以上経た2010年、ヨーロッパでのライヴ・ショウでの映像です。


　


　“やっぱりこの声じゃなくては”といったところでしょうか。



［収録アルバム］

Suzanne Vega ／ Solitude Standing（1987年）




　
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