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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2016年04月01日
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テーマ:洋楽(3285)

90年代唯一にして現役最後(?)の好盤


 ビリー・ジョエル(Billy Joel)は、今年(2016年)で67歳になるが、ロック・アーティストとしては、もう20年以上新作を発表していない。正確にはライヴ盤やシングルはいくつか発表しているものの、ロックのアルバム作品として、現時点で最後の作品であり続けているのが、44歳の時にリリースした本盤『リヴァー・オブ・ドリームス(River of Dreams)』である。

 本盤は、ビッグ・スターとしての余裕とミュージシャンとしての円熟が凝縮された1枚と言えそう。お気に入り曲をいくつか挙げてみたい。1.「ノー・マンズ・ランド」は、ロックンローラーとしてのビリー・ジョエルの本領が発揮されたナンバー。5.「見えないのは真実(シェイズ・オブ・グレイ)」は、“四十にして惑わず”というのに反して、円熟の境地に差し掛かったゆえの惑いがそのまま歌にされている好曲。同じく年齢を重ねたビリー・ジョエルの“滋味”という意味では、6.「君が教えてくれるすべてのこと(オール・アバウト・ソウル)」もいい。表題曲の8.「ザ・リヴァー・オブ・ドリームス」(アルバム表題にはない“ザ(The)”がついている)の肩の力の抜け具合も、年齢とキャリアからくる余裕が感じられる。あと、9.「2千年もの果てに(トゥー・サウザンド・イヤーズ)」の壮大さも、余裕と円熟がなせる業と言えるように思う。

 上で触れた以外の曲にも捨て曲はなく、アルバム全体がハイレベルの仕上がりで、この出来のよさがこの後のビリー・ジョエルの創作活動を止めてしまったのではないかとすら勘繰りたくなる。結局、この作品以降、クラシック作品(『ファンタジー・アンド・デリュージョンズ』、2001年)をリリースしたものの、私生活(離婚→再婚→離婚→2015年三度目の結婚)、体調不良(アルコール依存、うつ病)、事故(3度の交通事故)などもあり、一線には戻ってこないまま月日が経過した。ライヴなどはするものの、長らく“半引退状態”が続いてきたわけだが、あと1回ぐらい、70歳を手前にして奇跡の復活はあるのだろうか。期待しすぎず、でも淡い期待をどこかで寄せていたりするのだけれど。



[収録曲]

1. No Man's Land
2. The Great Wall of China
3. Blonde Over Blue
4. A Minor Variation
5. Shades of Grey
6. All About Soul
7. Lullabye (Goodnight, My Angel)
8. The River of Dreams
9. Two Thousand Years
10. Famous Last Words

1993年リリース。





 
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Last updated  2016年04月01日 08時52分54秒
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