音楽日記　～ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言～

キンクス名曲選（その５）


　ここしばらくの間、キンクス（The Kinks）の名曲選をお届けしてきましたが、ひとまずこの5回目で区切りにしたいと思います（名曲選を謳って挙げだすときりがないので、あくまで第1弾をひとまず終了という意味です）。キンクスが、あるいはレイ・デイヴィスが、おかしな方向（否、正当な方向）へ走り始めたきっかけはどこにあるのだろうと考えてみるならば、この曲らへんがもしかすると転換点の一つだったのかもしれません。

　1966年発表のアルバム『フェイス・トゥ・フェイス』に収録の「サニー・アフタヌーン（Sunny Afternoon）」です。


　


　このあたりからキンクスの志向が、本来のロック（破壊的・爆発的ロック音楽）ではなくなっていったのではないかという気がしています。この選択がセールス的によかったのかどうかは何とも判断しかねますが、名曲がたくさん生まれたという意味では、絶対にこういう方向性がよかったのだろうと思うわけです。


　イギリス、カナダでそれぞれチャート1位、米チャートでも14位を記録しました。今からちょうど半世紀前の曲ということになりますが、後のレイ・デイヴィスによるライヴ演奏の場面もご覧ください。10年前（ということは元のリリースから40年後）、オランダでの演奏シーンです。


　


　今回はこれで一区切りとして、キンクス名曲選の続きは、また次の機会に復活させたいと思っています。



［収録アルバム］

The Kinks ／ Face To Face（1966年）





　
Kinks キンクス / Face To Face (New Version) 輸入盤 【CD】





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