テーマ:洋楽(3286)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
『グリ・グリ』に続く第2作 1968年のデビュー盤『グリ・グリ』で、怪しさ満点の世界を披露したドクター・ジョン(Dr. John)のセカンド作が、この『バビロン(Babylon)』(1969年)というアルバムである。ヴードゥー教とバビロンがどう結びつくのかわからないが、ジャケット写真も依然として怪しげで、内容も前作を踏襲しながら、やっぱり怪しさいっぱいである。 この『バビロン』の一般的な評価は、デビュー盤の延長線上という位置づけで、正直なところ同作ほど高くは評価されていないようだ。なるほど、本盤の収録曲は、『グリ・グリ』のアウトテイクと新しい曲とが組み合わされているという。全体として前作との違いを挙げてみると、ヴォーカルがより前面に出てきているように思われる点、それからフリーな演奏(ジャズ的要素と言い換えてもいいかもしれない)が目立つ点である。演奏やヴォーカルの自由度が上がったことで、散漫に聞こえてしまうという副作用もあるが、個人的には本作のこの部分は気に入っている。あと、本盤があまり評価されない理由に、全体のまとまりがない点が指摘されるが、これについてドクター・ジョン自身は、ヴェトナム戦争に加えてM・L・キングやケネディ暗殺といった当時の混沌があったと述べている。 個人的に注目曲と思うナンバーを挙げておきたい。表題曲の1.「バビロン」は、前作の怪しさのまさしく延長線上に位置するであろうナンバーで、インパクトがある。他方、より注目したいのは、ジャズ的バックグラウンドが生かされた部分と、よりヴォーカルが前に出ている部分。この観点からは、4.「ベアフット・レディ」や5.「トワイライト・ゾーン」が特に気に入っている。 全体としては、前作の続きとそうじゃない部分の調和があまりとれておらず、確かに中途半端な感じがしないでもない。でも、一方でこれにはまりだすと、止まらなくなりそうというのも事実だろう。ドクター・ジョンを聴いてみて数枚目に手を伸ばしてみるアルバム(ただし決して1枚目に薦める感じではない)と言ったところだろうか。 [収録曲] 1. Babylon 2. Glowin' 3. Black Widow Spider 4. Barefoot Lady 5. Twilight Zone 6. The Patriotic Flag-Waiver 7. The Lonesome Guitar Strangler 1969年リリース ↓初期アルバム5枚組の廉価版(本盤含む)↓ 【楽天ブックスならいつでも送料無料】【輸入盤】 DR.JOHN / ORIGINAL ALBUM SERIES (5CD) [ ドクター・ジョン ] 【ただ今クーポン発行中です】【メール便送料無料】【メール便送料無料】DR. JOHN / BABYLON (輸入盤CD) (ドクター・ジョン) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年07月22日 06時12分29秒
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