カテゴリ:洋ロック・ポップス
世界的バンドへ飛躍した時期の力作
アイアン・メイデン(Iron Maiden)は1970年代後半に形成され、1980年にデビュー盤を発表した。その後、セカンド作の後にヴォーカルの交替もあったものの、毎年のようにアルバムを発表し、イギリスでのヘヴィメタル人気を牽引するバンドとなった。 第5作となる1984年の本作『パワースレイヴ~死界の王、オシリスの謎(Powerslave)』は、前作に続いて全米でも目立ったチャートアクションがあり(前作は全米14位、本作は12位)、イギリスのHMバンドから世界的なHMバンドへと変貌していった時期の作品ということになる。 演奏内容は、とにかく完成度が高く、もはや貫禄させ感じさせるようなものに仕上がっている。中でも個人的におすすめなのは、冒頭の1.「撃墜王の孤独」とアルバムの締めくくりとなる8.「暗黒の航海」。前者は第二次大戦期の英独の戦闘機の航空戦をモチーフとしたもの。後者は13分半の長編作で、イギリスのとある詩人の詩をベースにして航海をテーマにした曲である。なお、このナンバーは、2015年に別の楽曲が発表されるまで長らくアイアン・メイデンの最長曲だったとのこと。 さらにもう一つ、注目曲を挙げておくならば、文句なしに表題曲の7.「パワースレイヴ〜死界の王、オシリスの謎〜」である。こちらも7分超で長めの尺のナンバーで、ジャケット・イメージにある古代エジプトをイメージした楽曲。ヘヴィメタルらしいリズム感を保ちながらも、壮大な曲の展開を試みており、演奏の完成度も高いという三拍子そろった好曲だと言える。 余談ながら、アイアン・メイデンのアルバム・ジャケットには“エディ”(エディ・ザ・ヘッド)なるキャラクター(ゾンビということらしい)がいつも登場する。本盤のジャケットはエジプトのピラミッド風のイメージが印象的だが、このジャケにおいても、像の顔がエディのものとなっている。 [収録曲] 1. Aces High 2. 2 Minutes to Midnight 3. Losfer Words (Big 'Orra) 4. Flash of the Blade 5. The Duellists 6. Back in the Village 7. Powerslave 8. Rime of the Ancient Mariner 1984年リリース。 FOREVER YOUNG::パワースレイヴ [ アイアン・メイデン ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”お願いします! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年04月15日 08時24分29秒
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