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カテゴリ:◇読-ドクカン-
ご注意: この日記には、上記の本の内容が一部記載されています。未読の方、ストーリー・結末などをお知りになりたくない方は、お読みにならないコトをお勧めします。 レジンキャストミルク、レジンキャストミルク(2)、レジンキャストミルク(3)に続く、四冊目。 レジンキャストミルク(3)とは上下巻の関係。 「蜜-別保-君子」、「硝子-上野-姫」、独立した二本が平行で進行している。 ところが、二つのエピソードを二冊にまとめる意味が、まるでない。 二つを関連付けるために、上野に蜜を襲わせているが、それだけ。 物語として、一冊に一つのエピソードでないため、薄い印象が残る。 人間関係は、「硝子-君子」という友人関係があるので、「蜜-君子」ラインに絡めば、更に蜜の複雑な思い、それに対する硝子の感情が描けたのだろうが、硝子は別エピソードなので、君子を無視したようになっている。 殊子、蜜、硝子の戦闘が立て続けで、戦闘ばかりのイメージが残り、個別の戦闘は生きていない。 キチンと二冊に二つのエピソードに分けて、一冊々々焦点の合った本にした方が、よかったのではないか。 主人公は、硝子を失いかけてウロタエるが、「孤独を欠落」している反応は、ああなのだろうか。 どうにも、主人公の説明として大きな「孤独を欠落」が、作者も含めてイメージできていない。 作者の技量として、ほぼサービスシーンの短編が、分相応っぽい。 出版社としても力を入れて引けないだろうから、作者を原案協力にして、別の書き手に小説を書かせた方が、確実に売り上げが上だろう。 このままでは、椋本夏夜さんの絵のために買っているようなものだ。 ・本作品面白度:○ ・次回作期待度:○ この本のお供に、Balalaika(バラライカ)はいかがですか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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