カテゴリ:留学中の日記。
やっと、休みが来た!!
うちのウィーンアカデミーは2月はまるまる休みだと聞いていたのに、 先生が熱心なせいか、私のクラスは休みが、なんと2週間しかない・・・。 いつから休みになるんだろ~~。とそわそわしていたが、 やっと、今日から休みだそうだ。ワーイ♪ゝ(▽`*ゝ)(ノ*´▽)ノワーイ♪ 不真面目な生徒でごめんなさい。 ところで、今日は初めて「アン・デア・ウィーン」という劇場に行ってきた。 いつも「エリザベート」とかミュージカルを主にやっている劇場だけど、 「魔笛」の初演をしたと言う、由緒正しい劇場で、これからはオペラもやるとか・・・。 今日は、小澤さんが病気でキャンセルされた「イドメネオ」を見に行くことにした。 シュテープラッツ(立ち見席)は当日券もあると言うのを聞き、4時半から並ぶ事に。 (開演は7時) 新しい所に行くのは、要領が分からないので、結構、緊張したりもする。 それらしき人が列をなしていたので、最後尾の人に聞いてみた。 あやこ「ここはシュテープラッツ(立ち見席)ですか?」 おっちゃん「そうだよ。ここはシュテープラッツ(立つ場所) そして、ここはシッツプラッツ(座る場所)。がはは・・・。」 と言い、近くの台のような物を指差し、私をそこへ抱っこして乗せるそぶりをした。 ・・・・・。 いかん・・・。 遊ばれている・・・。 がはは・・・。と、とりあえず、調子を合わしてから、もう一度。 あやこ「ここでシュテープラッツ(立見席)の券は買えますか?」 おっちゃん「当日券は15枚しかないらしいけど、9人目だから君は買えるよ。」 いつもは超巨大な国立歌劇場にばっかり行っているので、15枚という数字にショックを覚える。 そして、そこから2時間半、私はたいてい本を読み続けるが、 こっちの地元の人たちはその辺の人と、話したりケンカしたりして時間をつぶしている。 顔の半分くらいの大きさの大橋巨泉風めがねをかけ、 ジャージみたいな(今風に言うとスウェット)を着ている、 恐ろしく太った日本人とおぼしき男性がいて、 なにやら、大学ノートのようなものをペラペラめくっている。 そばには、ウィーンの御婦人が立っていて、彼を覗き込むような姿勢。 私はそれまで、何があったのかは存知あげないけれど、 周りの5,6人の人も彼の答えを待っていた。 彼はノートをめくり続けていた。 5分くらい、ノートをめくり続けていた。 少なくとも、私にはそれくらい長い時間に思われた。 と、彼がノートから、見つけるべきものを発見したようだ。 彼が口を開く。 周りの人達が息を止める。 私も動きを止める。 そして、大橋巨泉風の男性のお言葉。 「あいん・しぇーん・たーく (美しい1日)」 (- -) (- -) (- -) (- -) シーーーン 思わず、周りは失笑・・・。 少なくとも、10人は失笑・・・。 たぶん、地元の御婦人が、天気の話か、旅行に来てウィーンはどうだ? とか聞いたのでしょうね。 そして、5分待たせて答えたのが、このお答え。 (-m-)ぷぷっ しか~~し ( ̄× ̄)bチッチッ 彼の事は笑えません。 私なら適当に 「ぐっと、ぐっと、だんけ、だんけ、えへへ。」 とか言って、へらへらごまかすだろうに。 このウィーンの、しぇーん・たーく を彼がどれほど待ちわび、 そして、この1日を、如何なる気持ちで過ごしたのか。 それら、すべてがこの一言に含まれていて、 なおかつ、どんなに時間をかけてでも、 このウィーンの御婦人に伝えたかったのだとしたならば、 私は未だかつて、これほどの自己表現をしようとした事があったであろうか・・・。 と、己に反省の念を抱いたり抱かなかったり・・・。 ≧(´▽`)≦アハハハ 劇場の中は、こじんまりとしているだけあって、舞台の迫力がすごく伝わりますね。 歴史的な背景は存知あげませんが、ブタペストのオペラハウスに雰囲気が似ていると思いました。 しかし、町中にこんなにホールが一杯あって、毎日客が入るってすごいな~~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年02月09日 19時36分12秒
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