カテゴリ:留学中の日記。
私はだいたい、オペラなどを見に来る人を、
1.地元の通の音楽愛好家 2.学生 3.観光客 4.ワグネリアン(ワーグナー狂) に大別している。 地元の音楽愛好家というのは、心の広い人が多く、 先日も、ウィーンフィルの立見席で、 「あなたは背が低いから、入れてあげましょう。」 と、前に立っていたおばちゃまが、自分の前に私を詰め込んでくれた。 みんなで音楽を楽しみましょう。という精神が美しい。 私は、「2.学生」に位置すると思う。 といっても、まだまだ初心者なので、教えられることも多いが。 「4.ワグネリアン」については、ちょっと置いておくとして、 最近気になるのは、「3.観光客」で、 冬にかけて、少し減っていたかと思われたが、2月の終わり頃からまた、増えてきた。 学生が春休みだからか・・・。 今日も隣で、日本人の観光客が・・・。 「あのクラリネットのトリル、指が難しいんだけど、 ウィーンフィルは上手だよね。」 (ノ-_-)ノ^┻━┻ ちゃぶ台返し ごるぁああ~! そんな低い次元で、ウィーンフィルを語るな~~~! おっと失礼・・・。 昨日は、椿姫だったけど、やはり隣は日本人観光客で、 2幕の1場が終わり休憩に入ったとたん、 「あ~終わった、終わった。 おもしろかったね~~。やっぱ、本場は違うな~~!かんどー!!」 と感嘆し、 3幕を見ずして帰ってしまった・・・。 (-_★)キラーン!! 彼女達は、昨日、椿姫が死んだ事を知らない! ウィーンの国立歌劇場の立見席は、席を取るのに、スカーフとかマフラーとかを、 上から2段目の手すりにくくりつけるのが「ルール」だ。 これは、係りの人はうるさいほど何度も言ってるし、ウィーンにいる人には常識で、 私も初めて行った時に、知らないおばちゃんに教えてもらったものだ。 でも、多くの観光客は聞いてないのか、言葉が分からないのか、 そこは無法地帯と化し、席を保守しようとする人と、割り込もうとする人で、 カオス になる。 今日も、やっぱりそうで、 とりあえず、言葉のわかってなさそうな日本人には、 私が言ってあげるべきか・・・。と思い勇気を振り絞った。 でも、おばちゃんは怖いので、若い女の子に、 「あのね、立ち見はここにハンカチ巻いて、場所取ることになってるの。 だから、なにか巻いた方がいいよ。」 と言っていると、すかさず横にいたおばちゃん二人連れが、 「でも、私達、ここを離れないから、必要ないわよ。そんなの!」 バッサリ! あやこ、あえなく撃沈・・・。*o_ _)oバタッ たとえ席を離れなくても、混乱を避けるため、 「ここ私の席なんです。」という主張をする習慣があるのだ。 という所まで、ちゃんと説明してあげればよかったのかもしれないけど 気の弱い私は、あえなく撃沈に終わりました。 んー、ウィーンは排他的で、人種差別も一杯あるのでしょうけど、 立場変われば、言い分もあるのかもなあ・・・。と思ったり・・・。 私自身も、ここでは外国人なので、痛いところではありますが・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年03月03日 08時06分54秒
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