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2005年06月07日
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カテゴリ:映画
『砂と霧の家』
2003年 米 126分
監督 ヴァディム・パールマン
原作 アンドレ・ デビュース三世
脚本 ヴァディム・パールマン
出演 ジェニファー・コネリー、 ベン・キングスレー


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<内容>美しい海と夕日が見える一軒の「家」。亡き父の形見であるその家に住むキャシーは、政府の手違いから家を失ってしまう。代わりに家を手に入れたのは、政変で祖国を追われたベラーニ元大佐一家だった。愛する妻と息子と共にもう一度幸せを掴むため、アメリカ生活の最後の希望を家に託すベラーニ。一方、孤独な生活を送るキャシーも、家族の思い出が詰まった家を取り戻そうとする。心すり減らすような争いの果てに、ようやく心通わせる彼らだったが、その先には、あまりに悲しい運命が待ちうけていた・・・。


 地味な題名のこの作品、すばらしい傑作でした。
あまりにも救いのないラストでしたが、観た後にじわじわと何かを考えずにはいられなくなる、そんな映画。


 我々がすっかりなじみ、当たり前だと思っている価値観。
でも、本当に大切なものって何だろう?
何事をも引き換えにしても守り続けなければならないものを、私たちは忘れてしまってないか?
すっかり、人生の見方までにも影響を及ぼしてしまうような、そんな衝撃作です。



海に近く霧の立ち込める町で育ったネイテイブのキャシーの家に、砂漠の砂の国から来たベリーニが それぞれの思惑をかかえてしがみつく。「霧」と「砂」の家・・・。権威とか欲が交差する実体のない「砂」の家を 不幸の「霧」が覆いつくす・・・。


 「権威」のある職や地位に着くと、そのパワーをすっかり自分のものだと信じ込んでしまうおろかさ。ベラーニは最初から最後まで、元大佐だった過去の栄光に誇りを持ち、それにしがみついている。その誇りが 他人を蔑んだり、他人に認められようとする道具となったりする。たとえ今は 国におわれ、アメリカに身をひそめている立場で、日々の生活にも決して楽をしていないという状態にあっても。


「元大佐」が落ちぶれてしまったということを隠すために、朝晩肉体労働をして、昔の生活レベルを保つ。困っている人を叩いてでも、自分の立場を維持しようとする。プライドが大切なのだ。
レスター警官との対面にも、元大佐だということを強調し、それに威圧された警官は、ベリーニが移民だという弱みを持ち出す。
無用な誇りだとか、威圧は、他の軋轢を産むのだ。


レスター警官は 「警官」という立場を勘違いして、自分が「法」になったかのように、銃を振り回し始める。権威の勘違いは かなりおそろしい。


元大佐で、自分が有能で強いのだという見栄を持つベリーニ。(異国のアメリカでは そんな権威など、何の意味も成さない)

人助けの職務につき、カワイそうな立場のキャシーを助ける「善人」の、本人でも気づいていない見栄を持つレスター。(実際は、自分の家族でさえ幸せに出来ない)

どこまで落ちぶれても、母親には真実がいえないキャシー。


それを取り繕うために、この家にかかわったもの全てが、泥沼に足を踏み入れていくのだった。
そして、これを機会に金儲けをして、生活のレベルアップをたくらもうとするベリーニの「欲」。
今の平凡な家庭では刺激がなく、さらなる刺激を求めようとする、レスターの「欲」。
何とか親に家が転売されたことをばれさせずに取り戻し、その上、他人の家庭の幸せを壊してまでシアワセを手に入れようとする「欲」。


これらの虚栄や欲望が渦巻き、結局は破滅の道へつながっていったのだが、よくよくみると、登場人物のなかで、特別の悪者はいないのだ。みんな、どこにでもいる、普通の人々で、誰にでも、そんな気持ちは潜んでいる。そんな感情に振り回され、一番大切なものが見えなくなっている。


一番大切なもの・・・・血の通った愛。こんな甘くて、こっぱずかしくて、安っぽくさえ聞こえる「愛」が、幸せの近道なのだということを改めて気づかせてくれる。無償で愛し、愛される存在の家族こそ、大切にしなければならないということを、登場人物みんな、最後に気づくのだが、時は既に遅し。破滅の「霧」に包まれていたのだから。


この実力主義のマテリアル社会で、限りない欲望に支配されていることに鈍感になっている我々は、「砂」でできた虚像に価値を見出し、実際に血の通う人間だとか心だとかが「霧」につつまれがちになっているような気がする。人として大切なものを忘れ始めているような気もする。


手遅れになる前に、自分の周りも、見回してみたい。 





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最終更新日  2005年06月07日 20時06分06秒
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