今日の数字
日経新聞夕刊のトップ記事は、中国3市場での新規株式公開(IPO)による資金調達額が、円換算で6兆3000億円となり、世界主要市場のIPO調達額の3分の1を占める見込みになった、という記事でした。日本については記事では触れられてさえ居ませんが、2009年のIPO調達額は約542億円(出典:Bloomberg)ということで、116分の1くらいにあたります。一方、日本では2009年に銀行、電機などの大企業で約5兆円の公募増資が行われています。株式市場で調達されたそれぞれ数兆円の資金が、中国では新規上場企業へ行き、日本では銀行などの大企業へ行っている構図になっています。今年1年でもこれは大きな差ですが、これが何年か続けば、産業構造の変化の差はとても大きなものになります。また、原因は株式市場にあるわけではなくて、投資対象として魅力的でイノベーティブなビジネスが育って来ていないのが主因であり、だからこそ深刻です。続いて読んだ日経ビジネス1月4日号では、団塊世代が年金受給側に回る2015年が、日本のタイムリミットだという記事がありました。あと5年のうちに、世界を変えるくらいのビジネスをどれだけ生み出せるかどうかが、勝負を分けるということです。当社も、5年後に悔いを残さぬよう、リスクテークしながら高みを目指して行きたいと考えています。ブログランキングに参加しています。応援(クリック)お願いします!