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カテゴリ:陶器(河本先生UP分)
さて、何を作るときも、まずイメージから。 とはいえ、自分が作って自分だけが使うなら 好き勝手が出来るんですが、そうじゃない。 なので、あっちこっち見て回ったんですよね。色んなお店の焼き物を見に。あ、コレかわいいなぁ、欲しいなぁ、と思うものも、そうでないものもたくさん。 見てるうちに気が付いたことがあります。 「バリらしく」 作ってあるものと、全くそうでないものとの差が大きい。 例えばバリらしく作ってあるものといえば、必ずナチュラル系の素焼きか、緑の葉っぱ。そしてリアルすぎるヤモリかカエルがくっついている・・・(笑)。 そういうのがね、ワゴンセールみたいに大きなざるの中にいっぱい入って売られてるんです。確かにバリらしい・・・。 個人的にはヤモリやかえるは嫌いではないのですが、なにぶんリアルすぎて食器にはちょっと・・・。こういうところ、日本ってとても上手いですよね。動物や何かをデフォルメして気持ち悪さを消しちゃったりするの。 ところがね、バリというのは御存知の通り とても細かい細工を得意とする島。 なので、ヤモリやカエルも とにかくリアルに細かくっていうのがクオリティ高いと思い込んでるんでしょうね。 「ほーら見て。本物そっくりでしょう?」 って。 確かに上手いんだけど、 「あ、コレかわいい!え!?何?爬虫類付いてる!ギャー!! 」 っていう人いるかもしれない。日本人女性の中には多いですよね、爬虫類ダメな人。友人もそうです。 私はかわいいと思うけど、いくらバリらしいからって何でも付けちゃえっていうのも考えものなわけです。そうかと言って、最近バリでも流行りの近代的アートな作品は、オシャレだけどバリ島の匂いが感じられない・・・。 バリ島のかけら・・・。イメージは湧いてくるけど、それを形にして、しかも使えるものにするのは本当に難しい。自己満足では許されない世界ですね。 「ああ、これってヒーリングの世界にも通じるものがあるなぁ。」 なんて考えながら、夜中までデッサンをする毎日の始まりです。 ではまた明日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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