|
カテゴリ:本の紹介
![]() 早速読み出したら止まらない。 多分、らもさんの自伝的小説なのだろうけれど、アル中で入院した病院の同部屋の人達、喫煙室で出逢う三人のおばさま、担当医、唯一信頼していた友達、その友達の妹・・・という登場人物の言葉のひとつひとつがグッと来ました。 「・・・死んじゃえばいっしょでしょう?」 「そんなことあるもんかね。 人が憶えていてくれるってことは、 その人は生きてたかいがあるんだよ。 ベートーベンだのバッハだのって、 今でもみんなにほめられて、 自分の作った曲が歌われて。 生きてたかい、苦労したかいがあるってもんだよ。」 「それはそうかもしれない。 作品が残るってことは 自分のどっか一部が残るってことですからね。」 「そうだよ。 だから苦しくてもおっきなものを残した人は 生きたかいがあるんだよ。」 「思い上がりですか?」 「そうだ。 ”助けてあげたい”ってのは思い上がりだよ。 患者は自分で自分を助けるしかないんだ。 医者が正義の味方のように現れて、 悪い病気をばっさり斬り捨てて去って行く。 そんな幻想は医者の思い上がりだ。 ま、そんなこと気づかない医者はおらんだろうがね。 ほとんど・・・だが。 医者というのは、 たとえば駅へ行きたい人に道を教えてあげる 煙草屋のおばさん。 そんなようなもんでしかない。 歩いて駅まで行くのはその人だ。 煙草屋のおばさんが背負って走るわけにはいかんからな。 もちろん、駅まで行き着けない人間もたくさんいるよ。 力が尽きたり、道の教え方がまちがってたりだ。 問題は、患者が、前へ進むことだ。 だから、助けてやりたい、なんてことは こんりんざい思わないようにした。 助かろうとする意志をもって、 人間が前へ進んでくれればそれでいいんだ。」 こうやって、セリフだけ抜粋すると、誤解も生じるかもしれないけれど、このセリフには勿論前後に物語があって、そのことについて話しているのだけど、特に心にグッときた言葉だけを書いてみました。 良かったら読んでみてくださいね ![]() らもさんの本、又捜しに行こうっと ![]() ![]() 今夜、すべてのバーで *** いよいよ、加納先生の新刊が「学研」より発売されます!!! 『なぜ、シマウマがトップ営業マンなのか?』 12月12日全国書店にて!!! ![]() 『商売道・読書日記』始めました♪ ![]() ![]() 《加納光プロデュース・CD-BOOK発売!!!》 『読書のすすめ』にお問い合わせくださいませ<(__)> *通販も行なっております。 【仕事中でも読めるCD-BOOK♪】 〒133-0061 東京都江戸川区篠崎町1-403-4 TEL: 03-5666-0969 (10:00-22:00) FAX: 03-5666-0968 E-MAIL: info@dokusume.com 【地図】 加納光先生プロデュース・私のCD-BOOK【お父さんは雲の上に】 ![]() 「読書のすすめ」さんにて、販売しております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|