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先日、ももちゃんの遠足のおてつだいで、Ballona Wetlandとよばれる、 LA空港そばの保護地区になっている湿地帯の見学にいきました。 空港から離発着する飛行機が見える距離、ヨットやクルーザーと共に暮らすマリーナ・デル・レイの 高級アパートメントが立ち並ぶ住宅街に囲まれた1087エーカーの湿地帯。 1978年に開発業者が湿地帯をつぶして住宅地開発をしようとしたときから、自然保護団体とのあいだで すったもんだが長年つづき、市が決着をつけてやっと近年修復がはじまった、という場所。 なにがすごいって、ここは野鳥天国。3年生のももちゃんの背丈よりも高いような巨大な 「Great Blue Heron オオアオサギ」 や「Great White Heron シラサギ」 「Snowy Egret ハジロシギ 」 などの鳥がそこここにたたずんでおり、都会のど真ん中とは思えないような光景。 子供たちはそれぞれ双眼鏡を貸してもらい、遠くからその様子を眺めたり、湿地帯にすむ 微生物を顕微鏡で観察したり、歩き回ってガイドさんにいろんな植物について教えてもらったり。 下の写真はめずらしい実?葉っぱの先についてる?とおもいきや、これは蜂の卵。 近所の人にとっては、自然がいっぱい、野鳥がいっぱい、というのは素晴らしいようでは ありますが、ちょっとこまったことも。体高120cmもあるような大型の鳥が、集合住宅に植えられている 木に住み着き、フン公害もあれば、泣き声は騒音と言っていいほど。大型だから、じぇいど♪のように 鳥が苦手だったら、怖いしね 笑。 でも保護地域ということで、なにもできないからそのあたりは 我慢するしかないんだそうで。まさに人間と鳥たちが「共存」している地域なのです。 この場所ならではの貴重な植物もたくさん。ただし。これは多くのボランティアの大変な苦労による 修復作業の結果、やっと生き返ったもの。 修復作業って何をするか?それは・・・ 草取り 笑。 植物にはその土地にもともとある土着の植物、とそうでないものがあるらしい。土着でない植物が入ってくると どうなるかというと、まず、一面その植物で埋め尽くされていき、土着の植物は生えなくなってしまいます。 草取りをすることによって、新しく種をまかなくても、大昔にそこに生えていた植物がちゃんと自然に よみがえるのだそうです。そうやって生えてきたのがこの紫の花。 土着と外来、他にも大事な違いがあるそうです。上の写真は外来種の木片。下の写真は土着のもの。 上は朽ちることがないですが、下は土着の蟻が食い荒らして・・・つまり、ちゃんと分解して土に返すのです。 ってことは外来種の植物というのはその土地の自然のサイクルを破壊してしまう、ということなのですね。 ) 園芸に弱いじぇいど♪、そーいうことは子供たちと一緒にガイドさんたちの説明をきいてはじめて知りました。 外来種のブラックバスがやってきて湖の魚がみんな食べられてしまい、その湖がブラックバスだらけに なってしまうって問題が日本でもありますが、それと似てますね。 ということで、じぇいど♪とももちゃんもまねごと程度の時間ですが、草取りに参加しました。 たいへんなんだ!これが。もちろんねっこからぬかないとならないんですが、 なかなかねっこをぜんぶキレイにとるのは難しい。 この保護地区のど真ん中を流れているのがBalona Creek。ここにもたくさんの水鳥がいます。 ふとみると、こうやってごみだらけの場所が。保護地区なのにゴミを捨てて帰る人が? いえいえ。これは、じぇいど♪が前に載せたいるかマークの下水の入り口から、 人々が街中でポイ捨てしたゴミが入り込み、ここまで流れ着いてきた、ということなのだそうです。 その実情を子供たちに見せて「だからゴミを捨てちゃいけないんだよ」って教えるため、 わざわざそのままにしてあるのだそうで。 何も知らずに車で通りかかったら、なんでこんなに広い土地がなんにもなくって 使われてないんだろうな?と見過ごしてしまいそうなただの原っぱ、ですが、 自然をきちんと残して次の世代に伝えたい、そういう人たちが努力をつづけていることで 保たれている貴重な場所なんだなぁ、と引率の大人たちも学ぶところの多い遠足でした。 ぽっちり応援ありがとう♪ ★バードウォッチングいろいろ★ まずは双眼鏡から。 本格派はフィールドスコープ。 コールマンの標準的アウトドア用。 こんなの使ってました。 名前がわかったほうがやっぱ楽しいもんね。 ももちゃんにもさっそくこういうのの英語版、かわされました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.03.29 07:50:36
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