風評被害
約2か月のご無沙汰です。生来の筆不精に加え、何かと忙しく・・・、やっとなんとなく落ち着いたかな、という感じです。しかし、毎日暑いですね!酷暑です!外を歩いているだけで、クラクラします。そうそう、残暑お見舞い申し上げます、でしたね。立秋とは名ばかり、この暑さは何時まで続くのでしょうか。さて、東日本大震災から5か月、被災地では復興もまだまだ追いつかない状況の中、我々の方ではむしろ原発事故や放射線汚染のニュースが幅を利かせています。我が家では、毎年夏になると、三陸の夏牡蠣を仙台の店から送ることにしていました。でも、この震災で牡蠣は壊滅状態、夏牡蠣のみならず、冬の牡蠣も今年は無理でしょう。では、私の実家の福島から夏の果物の代表である桃を送ろうと思って実家に聞いたら、「送るのはできるが、送ってもらった人がどう思うかな。かえって迷惑になるんじゃないの?」と言われました。これまで気にはしていましたが、我々が思っている以上に現地は深刻なようです。でも、福島の桃は美味しいですから、我が家分は送ってもらいました。一昨日届きましたが、箱の中には次に様なメッセージが入っていました。「・・・・、東日本大震災と原発事故により福島の農業は困難に直面し、厳しい状況が続いておりますが、農家が一丸となって困難に立ち向かい、今年も美味しい果物を全国にお届けするよう懸命の努力を続けております。 このような中、送り主様が福島の果物を贈答品として選び購入して頂きました。 安心、安全な農産物を皆様にお届けするため、精一杯の努力を続けております。福島の農家が丹精込めて栽培した農作物をご賞味いただき、福島を正しくご理解いただいて、機会がございましたら福島県産品をご購入いただくことで、福島に復興・再生の勇気をいただけれた幸いと存じます。・・・・。福島県では、出荷前から放射性物質の緊急時モニタリング検査を、定期的に継続して行っており、暫定規制値を下回っておりことを確認しております。・・・」読んでいると、何とも言えない悲しい気持ちになってきました。桃は、例年以上に甘く、大変おいしい出来栄えです。これが、こんなメッセージを添えないと出荷できないとは、それより出荷しても売れないかもしれません。京都でも、大文字の送り火にに岩手から取り寄せた薪が、放射性物質汚染の不安の声が上がって、薪の使用を取りやめ。良く聞いてみると、この薪は事前の検査で基準値以下立ったことを確認していたとのこと。牛肉も売れない、野菜もだめ、いま東日本の農業は壊滅的状況です。野菜や果物などの農産物は、作っても売れない状況で、検査で基準値以下でも、被災地の生産というだけで、売れない状況です。一方、消費者側からすれば、放射線汚染は目に見えないので、どう気を付けたらいいか分からないのが厄介です。また、内部被爆(体内にたまって被爆してしまう)の問題もあります。結局、国の設定している「問題ない」という基準値が曖昧で、本当に信用していいか、疑わしいのもあります。こうなると、何を信用していいか分からなくなってきます。今、被災地の復興を妨げているのは原発事故による放射能汚染の問題です。でも皆さん、いろいろな噂が飛び交っていますが、風評に惑わされず、冷静になって被災地を応援していただけたら、と思います。この先、復興に何年かかるかはかりしれませんが、必ず復興すると信じています。機会があれば、ぜひ被災地産のの産物を賞味してみてください。特に旬の果物、大変美味しいです。我が家のナナちゃん、この酷暑でやられています。食事時以外は、ほとんど伸びきっています。見ていて可愛そうなくらいです。ナナも、ビールと同じくらい桃は大好きですよ。9月に入ると、秋の学会シーズンが始まります。また、新しい情報を皆さんにお届けしたいと思います。皆さん、無事にこの夏を乗り切ってくださいね。可愛いペットたちも一緒に・・・。