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テーマ:人口減(144)
カテゴリ:福島・宮城の地元ネタ
4月1日現在の推計人口、各市の発表では郡山市がいわき市の人口を抜いたのですが(なお、福島県の発表では抜いていません)、5月1日の推計人口では再びいわき市がトップに返り咲いたとのことです。
ただ、その原因が、個人的にはちょっと不可解に感じました。地元紙の記事を引用すると「(5月)1日現在の推計人口は郡山が前月比225人減に対し、いわきは133人増。4月中の出生数から死亡数を引いた『自然動態』は郡山153人減、いわき235人減で郡山の方が減少幅は小さかったが、転入者数から転出者数を引いた『社会動態』は郡山72人減、いわき368人増だった」とのことなのですが、4月中の人口異動で郡山市が社会減を記録したことが、非常に疑問に感じたんですね。 年度替わりは転居を伴う異動が多い時期。転居前に転出届、転居後に転入届を提出するケースが多いから、特に郡山市のような福島県全体を管轄する営業拠点の多い都市においては3月中は社会減、4月中は社会増を記録することが普通。事実昨年までの直近5年間の4月においては、 2018年 転入1,767人 転出1,507人 +260人 2019年 転入1,987人 転出1,430人 +557人 2020年 転入1,848人 転出1,518人 +330人 2021年 転入1,744人 転出1,376人 +368人 2022年 転入1,582人 転出1,473人 +109人 と毎年社会増だったのに、今年は 2023年 転入1,476人 転出1,548人 ▲72人 だった訳でして… また、3、4月を合算した社会増減も、今年は減少幅が増しています。これも2018年以降についてみていくと、 2018年 3月▲882人 4月+260人 合計▲622人 2019年 3月▲725人 4月+557人 合計▲168人 2020年 3月▲530人 4月+330人 合計▲200人 2021年 3月▲529人 4月+368人 合計▲161人 2022年 3月▲511人 4月+109人 合計▲402人 2023年 3月▲440人 4月▲ 72人 合計▲512人 といった状況。 この傾向を見るに、コロナ禍で各企業の業績が悪化したせいで営業拠点のリストラが進み、ここ1、2年で郡山市は「県の地方中枢都市」の座から転落しつつあるんじゃないだろうか?と思ってしまった次第です。じゃなきゃ、4月中に社会減なんて、ちょっとあり得ない事態です。 【中古】 武器としての人口減社会 国際比較統計でわかる日本の強さ 光文社新書834/村上由美子(著者) 【中古】afb お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.12 15:51:39
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