山火事について
土曜日の熱風・乾燥した天気に伴い、ビクトリア州各地で山火事が発生し、100名以上の方が亡くなられ、600棟以上の家が焼失しました。ビクトリア州の記録上、最悪の山火事被害とのことです。亡くなられた方のご冥福をお祈りします。 この山火事、一番被害が出たキングレイクという地区は、私の家から車で北へ30-40分ほど行ったところにあります。緑が豊かな森と牧草地が広がる地域で、前にハイキングに行ったり、滝を見に行ったこともあります。ものすごい熱風が吹き荒れた土曜日、庭の植物に水をあげるために、午後一瞬だけ外に出たのですが、昼間だというのに、なんとなく茶色がかった空で、北側に、入道雲のような、もくもくとたちこめる雲が見えました。 このときは山火事が起きているとは知らなかったので、何気なく「変な空」としか思わなかったのですが、日曜日になって、キングレイクで80%以上の家が焼失し、死者がでたと聞いて、急に恐怖感を覚えました。 私の住んでいる地域もメルボルン郊外で、近くに小さな渓谷と森があるのですが、オーストラリアに住んでいる以上、山火事が起こっても安全に逃げられるように、普段から準備しておかなければと改めて思いました。 暗いニュースばかりですが、この国は,災害時には特に人々が助け合うという精神が浸透しているようで、テレビやラジオで、早速働いているボランティアの姿が映し出されていました。今朝通勤時聞いたラジオでも、「山火事」について特集していて、人々、特に小・中学生が「自分が被害者のために、何ができるのか」ということをコメントしていて、それがとても印象的でした。オーストラリアン赤十字が主に募金等を受け付けているようですが、物資による寄付よりも、やはりお金と、住むところの提供の方が好ましいとのことなので、私もわずかな額ですが、少し寄付をしようと思っています。今回は、比較的自分の家の近くで起こっている出来事で、なんとなく他人事のような感じがしません。Gregの会社でも二人ほど、火事のせいで、自宅に戻ることが許されてなく、家が無事かどうか、わからない人がいるそう。一日も早い消火と復興を祈るばかりです。 P.S:このニュースは日本でも報道されているそうで、日本の友達・先輩からもメールをいただきました。私もGregも無事です。心配してくれて、どうもありがとう。