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カテゴリ:政治・経済
ダボスで輝いた2人の首相 と題して、 竹中平蔵さんが 日経新聞WEB版に寄稿しています。 ■役者ぶりを見せつけたキャメロン英首相 最も印象的だったのは、英国のキャメロン首相の特別講演だった。同氏は原稿の朗読をほとんど省略し、多くの時間を参加者との質疑応答にあてた。しかも司会者を置かず、自らがまるでニュースキャスターのようにふるまって、巧みに質疑応答をこなした。なぜ、英国はユーロに参加しないのか、本当に成果を出せるのか、などの厳しい質問にもひるまない、強くスマートなリーダーの姿を見せつけた。 まあ、いつものことなのでさすが英国だな。 といった印象ですが、 次です。 二人目として平蔵さんが 名前をあげているのが、 ■現地で評価された菅首相のスピーチ こうした中で、日本の菅直人首相がスピーチをしたが、結果的にこのスピーチの評判は、現地では相当に高かったと思う。菅スピーチは、キャメロン、サルコジ、メルケルといった欧州の指導者とは異なり、自身の政治家としての歩みを絡めながら自らの政治信条や姿勢を真摯に述べたものだ。 と言う解説。 みんな竹中さんのことを悪く言いますが、 僕は このブログでもひたすら援護してきたように、 大筋で彼の政策に合意しています。 敢えて批判的なことを言えば、 銀行を助けたことが 現在の失われた20年を作り出した。 ということくらいで、実はこれが最大の原因でもあるのですが、 辞任の仕方を含めても、 官僚との戦いから 規制緩和、経済政策に至るまで、 僕は彼に強いシンパシーを感じています。 結果として歪みも出てきていますが、 それは 官僚や古い体質の政治家による妨害によるもので、 その点を批判せずして結果の善し悪しだけをあげつらうのは かえって無責任と思います。 その彼が、 これに対し日本のメディアからは、国債格下げへの言及がないなどの批判が聞かれる。しかし、そもそもダボスのスピーチとして今回のようなスピーチは、一つの有効なパターンである。特に欧州の参加者からの評価は高かったと言ってよい。問題は、こうした心情や姿勢を具体的に政策の姿で今後どのように示していけるか、であろう。 日本の問題は、民間企業の最高経営責任者(CEO)クラスが十分に参加していないことだ。言うまでもなく、英語でのコミュニケーション能力も問われる。グローバルな戦略対話の場として、ダボス会議を積極的に活用する姿勢を、官民が改めて共有する必要がある。 と、締めくくっています。 菅首相と言えば、器の小ささは別にして、 竹中さんにとっては形式上は宿敵のような存在。 菅さんもしばしば竹中さんのことを批判しているのですが、 竹中さん自身、 今回の会議について何も書かなければそれで済むものを、 このような形で正当な評価を発表するなんて、 竹中平蔵という人の姿勢というか、余裕を、 改めて高く評価し直しました。 裏日記 - - - 書いた日記を その日にアップせず、後日登録しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
February 7, 2011 08:36:59 PM
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