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旧・茶々吉24時-着物と歌劇とわんにゃんと-

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2011.03.07
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カテゴリ:読書
五十嵐貴久「安政五年の大脱走」読了しました。


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五十嵐貴久の作品を読むのはデビュー作の「リカ」以来2作目。
「リカ」は第2回ホラーサスペンス大賞受賞作の名に恥じない
本当に怖くて面白い小説でした。
これはどうかな?と期待しつつ読んだのですが、これもめっぽう面白い!!

あらすじを。
安政五年。
絶大な権力を誇る井伊直弼が、南津和野藩の姫 美雪を見染める。
美雪は、井伊直弼がかつて行き場のない部屋住みの身分だった頃に
ひと目ぼれし、思いがかなわなかった美蝶の忘れ形見だったのだ。
側室にと望む井伊直弼の申し出を断った美雪。
諦められない井伊直弼。
直弼の側近 長野主膳が考え出した奇策とは
南津和野藩士と美雪姫を脱出不可能な絖神岳山頂に幽閉し
『南津和野藩士に謀反の企ての疑いあり。
 疑いを晴らしたければ、姫が井伊直弼の側室になれ』と
脅すこと。
心を決めるための猶予は1カ月。
刀を奪われ、逃げ道をふさがれた南津和野藩の51人の男たち。
(正確には藩士50人+商人1人)
1カ月の間に姫を脱出させることができるのか?!



この小説はタイトルに「大脱走」とあるように
映画「大脱走」へのオマージュが込められています。
ということは…
当然、掘るわけですね。地面を。
(これは文庫本の裏にも書かれているからネタばらしOKのはず)
道具もほとんどない中で、どうやって?
そのあたりの工夫も読んでいて楽しいけれど、
この小説の面白さは、南津和野藩士の誇りある武士団と
ヒロイン美雪姫のキャラクターに尽きると思います。
もの学びが好きで、今で言う科学などにも精通しているうえに
のびやかな心を持ち、その上に美人。
正室の子ではなく、おまけに母親を早く亡くし、普通であれば
冷遇され、ろくな教育を受けられなかったかもしれない境遇の
美雪姫がなぜそんなに素晴らしい女性に育ったのか、
そのあたりもちゃんと書きこまれており、結末への伏線ともなっています。

対する悪役(になっている)井伊直弼。
冒頭で、恥辱にまみれた不遇の時代が描かれているため
「そんな無茶苦茶な!」という手を使ってでも美雪姫を得たい気持ち、
わからないでもない、と思わせてくれますが
読み進むにつれて南津和野藩士に肩入れしたい気持ちが
ムクムク湧きあがってきて、最後には
「井伊直弼、最低!!長野主膳、大嫌い!」と
すっかり小説の世界にはまりこんでしまいましたわ。

ここにはあえて書きませんが、この小説には
あからさまではない恋も盛り込まれていて、
冒険、恋愛、友情とたくさんのスパイスが効いた作品に
なっています。

で、姫は、南津和野藩士は脱走できたのか?
ふふふ。
それは映画「大脱走」のオマージュですから……
ただし、その方法はビックリ仰天です。
「それはないやろ」と目くじら立ててはいけません。

読む時に時代小説、というより時代ファンタジーと思って
読むと良いと思います。
私は好きだな、この結末。

お勧め度は
★★★★☆

一つ空けたのは、途中までちゃんとした時代小説ふうなのに
最後がファンタジーになってしまうことに耐えられない
リアリストさんもいらっしゃると思うので。

この小説、映画化して欲しいなぁ。
最後のシーンを是非映像で見てみたいです。


最初にご紹介した「リカ」もお勧めします。
私は、怖くてガタガタ震えながら読みました。
よく「お化けなんか怖くない、一番怖いのは生きている人間」
と言いますが、その通りと思う小説。

2011/3/7リカ
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最終更新日  2011.03.07 09:32:30
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