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旧・茶々吉24時-着物と歌劇とわんにゃんと-

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2011.04.16
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カテゴリ:宝塚
私がストレッチを習っているともみ先生(元宝塚歌劇団 立ともみ)主演の
「風雅の旅」観てきました。

会場は国立文楽劇場小ホール。
お琴の発表会などで何回か行ったことがありますが、規模は小さいものの
落ち着いた良いホールで、松尾芭蕉を主人公にした音楽劇にはふさわしい
舞台だと思います。

公演は二部構成になっていて、
第一部 粋な小唄 (15分)
第二部 音楽劇「風雅の旅」(1時間)

第一部は、奥の細道月光邦楽団と名付けられた皆さんが出演。
歌と語り  和敬 由三郎
三味線・琴 和敬 三月穂
三味線   和敬 梅由
踊り    楳茂都 梅若兒
      楳茂都 梅華兒
(敬称略。このあとも芸名に関しては全部敬称略します)

私は日本舞踊をやっていたので、長唄、常磐津、清元、大和楽などには
親しみがあるのだけれど、小唄を生で聞くのはこれが初めて。
興味津々。
まず三味線が爪弾きなのに驚きました。
確かにそういう弾き方はお座敷などではあるのでしょうけれど
私の中の三味線の音色と言えば、バチを使ってビシッと音階を叩きだす
そういうものだったので、少し頼りなさを感じたんです。最初は。
でも和敬由三郎さんの小唄が進むにつれて、小唄の世界がだんだん
わかってきて(わかったような気になってきて)心地よさを感じました。

また楳茂都流の舞踊を見るのは初めてのことでした。
私が習っていたのは花柳流で、これはもうパーっと華やかなのが信条の流派。
楳茂都さんは、じっくりしっとり…という流派で、
これから始まる「風雅の旅」へ お客さんをいざなう、
とても自然な流れを感じました。
ただ気になったのは舞台。
フェルトのような毛氈のような…素材はわかりかねますが
布が敷き詰めてあるんです。
そんな上で足袋を履いて踊るなんて、めちゃくちゃ踊りにくいではないですか。
足袋がひっかかって すり足がしにくいだろうと、そればっかり気になりました。
楳茂都さんたちは、そんなことを露ほども感じさせなかったですけれど
私はかつて布の上を踊ったときに苦労した経験から、深く同情しましたよ。
このあとの舞台で演じる先生たちも大変かも…と。

さて「風雅の旅」
予ベル、本ベルが鳴って(ここのベルは変わった音色だったわ。チリチリチリって)
開演アナウンス。
「皆様、大変長らくお待たせいたしました 立ともみです」
はぁっ!
ともみ先生の声だっ。(いつもよりちょっと高いお声だったけど)
そうか、先生が主演なんだよ、この舞台は、とこの段階で感動する私。

幕が開くと、狂言回し的な役割と小唄を担当する和敬由三郎さんが
朗読する形で「風雅の旅」の背景を解説。

芭蕉は、天和2年(1682年)に、駒込で起こった大火で被災したこと。
芭蕉庵を全焼する被害をうけ、深川に浮かぶ累々たる屍を見て
生や死を見つめたと聞いて、客席からは「ふーむ」というため息も漏れました。
おそらく考えることは皆同じ。
規模や災害の原因は違うけれど3月11日に起こった東日本大震災を
思い浮かべたのだと思います。
和敬さんのナレーションも、東日本大震災の被災者の皆さんにふれ
そっと舞台が始まって行きました。
この導入、秀逸。
ただ、初日のせいか和敬さんのナレーションがちょっぴり たどたどしくて
ドキドキしました。(なぜか親戚の気分で)

ストーリーは、奥の細道を旅する芭蕉と、弟子の曾良の会話から
もう一人の弟子の存在が浮かび上がり、芭蕉の心のまどいなどが描かれていく流れ。

もう一人の弟子と言うのは坪井杜国。
芭蕉の「笈の小文」に同行した弟子で、
芭蕉は杜国を万菊丸と呼び、師匠と弟子を越えた関係にあった…
という設定。(じっさいそういう学説があるそうです)
芭蕉たちが奥の細道の旅をしているころ、
杜国は本業の米の商いで不正を行い流刑地にいるはずなのだが…

源氏物語の六条御息所のように現れる万菊丸(闇の化身)を演じるのが
コンテンポラリーダンスの森美香代。
美しく不思議な動きで 芭蕉を取り込んでいく様子が良かったです。

そんな万菊丸に心乱れる師匠を
もっと俳諧に力を入れるように叱咤し、
また同じ弟子であるのに自分はそれほどに愛されたことがない、と
嫉妬する一面をのぞかせる曾良をバンケイさん(元宝塚歌劇団 萬あきら)が。
私は現役時代をずっと拝見しているので、普通に見ていたのですが
宝塚をあまり見ていない友人はバンケイさんが登場した瞬間
「キャー!!!!カッコいー!!!!」とドキドキしたとのこと。
「現役時代は相当カッコ良かったんやろね?!」と大興奮の様子でした。
確かに、短髪で藍染のようなバンダナ(とは言わないやろけれど)をして
着流しを尻端折りしたバンケイさん、いなせでしたワ。
口さがない噂話をする旅芸人とかわら版売りを追いかけて行ったあと
戻ってきて黙って刀をぬぐう動作で
「ギャ!曾良、殺ってしまったのね?!」
と、この辺りは男役としておいしい場面でした。

かわら版売りのチャーリー・ニーシオ
客席から登場。
暗くなりがちな場面にちょっと笑いを入れる場面なんだけれど
歌うのがラップなのよ。
どうして、チャーリーさんのような甘い声の人にラップを?
ちゃんとした歌を歌わせてほしかったわよ。
ま、これは私がラップというジャンルが好きでないから(特に日本語のラップは)
そう感じただけかもしれませんが、もったいなさすぎました。
フィナーレのナンバーで普通に歌ってはったのでほっとしました。

旅芸人の田渕法明。
女形で出るかもしれないという話で、私の見た回は女形。
登場した瞬間に「あぎゃ、これって笑うところ?」と
若干の違和感を覚えました。
というのが、その前までの芝居がシリアスで
笑っていいのかどうなのかわからず。
実際は緊張と緩和の緩和担当だったようです。

さて、主役の芭蕉の ともみ先生。
まず立ち姿がすっくりと綺麗なの。
芭蕉の扮装が似合っていらして、多分私はこれから一生涯
松尾芭蕉という名前を聞いたら、この日のともみ先生を思い浮かべることでしょう。
現役当時から衰えることがない声。
明瞭なセリフ。演技の確かさ。
万菊丸とのダンスの美しさ…。

開幕前にこの舞台の総合プロデューサー野住智恵子さん
「立さんが素晴らしいんです。この作品は今まで手掛けた中で
一番だと思っています」
と力強くおっしゃっていましたが、その通りでした。

さまざまなジャンルのかたがコラボレートした「風雅の旅」
これはこれで面白かったのだけど、音楽劇ではなく
ストレートプレイとして、ともみ先生、バンケイさんの芝居を
じっくり見てみたかった気もします。

それからフィナーレの舞踊について。
日本舞踊を長くやっている知人が
「あのお二人(ともみ先生とバンケイさん)にはもう少し大きな舞台で
のびのび踊らせてあげたかったわね」とおっしゃっていました。
確かに、お二人はこれまで大きな舞台で、華やかに踊っていらっしたから
踊り足りない感があったかも。

とはいえ、あれもこれも盛りだくさんであっという間の一時間でした。
ビバ、ともみ先生。

【おまけ】
開演時間が19時。
私は晩ご飯を食べていなくて、買っていった豆狸のおいなりさんを
開演前のロビーでぱくついていました。
すると、目の前に元宝塚歌劇団 城火呂絵お姉さまが座られた!
うわー。困った、恥ずかしい…と思いつつ最後までモグモグする私。
歳をとると、こういうところが強くなるわね。いけません。
城火呂絵さんは、着物のイメージが強いけれど
おしゃれなパンツ姿で、髪の毛は綺麗にアップ。
さすがにお美しゅうございました。

【追伸】
「時は旅人 悠久の?」で始まる主題歌は
耳に残り、つい口ずさみたくなる曲でした。

最近の宝塚の主題歌は一度聞いただけでは
覚えられないのが寂しいの。
倉富先生の音楽は優しいから好きだなぁ。


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最終更新日  2011.04.16 20:52:04
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