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旧・茶々吉24時-着物と歌劇とわんにゃんと-

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2012.10.21
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カテゴリ:読書
貴志祐介「悪の経典」上下巻を読み終えました。


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本当は仕事など、優先すべきものがあったのに
その手も休めて一気に読んでしまいました。

というのも、怖すぎて!
途中でやめたら「それでその後どうなったのか」と
気になって気になって。
怖いけど、読む。
怖いから、読む。
こんな本は初めてですワ。

あらすじは…。
***
主人公は東京の私立高校で英語を教えている教師の蓮実聖司。
蓮実はアメリカで鍛えた英語力とディベート能力を生かして
生徒を退屈させない授業を展開。
ビジュアルも良いうえに、運動能力も抜群で生徒の人気者。
また、学級内のいじめ問題にも目をそむけずに
真っ向から取り組み、生徒の信頼を得ている。
まさに理想的な若き教師。
ニックネームはハスミン。

しかしそれは表の顔で、実はとんでもないサイコパス。
人の弱さや痛みに共感する能力がもともとない蓮実は
自分に都合が悪い人間を殺すことに何の罪悪感も感じない。
それどころか明晰な頭脳を駆使して、
自分が疑われることがないように計算して殺人を犯す。
ところが、ある女生徒を自殺に見せかけて殺害しようとするが
計算外のことが起こり、犯罪が明るみに出そうになる。
それはちょうど文化祭の前日で、蓮実が担当するクラス全員が
学校に泊まり込んで模擬店の「お化け屋敷」作成に余念がない時だった。
「木を隠すには森に…」
蓮実はクラス全員を皆殺しにして、最初の一人の殺害を
ごまかそうとするのだった。
もちろん同僚を犯人に仕立てることも忘れずに。

迫りくる殺人鬼の正体がわからず凍りつく生徒たち。
その中の数人は蓮実のことを疑っていた。

蓮実の完全犯罪が成立するのか、
それとも生徒たちは蓮実の魔の手から逃れることができるのか?
***

私がこの小説を読もうと思ったのは、
直木賞の候補にあがったり、
本屋大賞を受賞したこともあるけれど
何よりも11月に公開される映画のポスターを見たからです。
ハスミンを演じるのは伊藤英明。
返り血をあびたハスミンが片方の口角をくっとあげて
教壇に立っているポスターをご覧なったことはありませんか?
私はそれを見て、映画「海猿」で
正義のヒーローのイメージが定着してしまっている伊藤君が
ここで一発大逆転を狙っているのだな、と思いまして
お手並み拝見するまえに
原作を読んでおかねば、と思ったのでした。

映画がR15指定になっているので
えぐいんだろうな、とは思っていましたが
本当に怖すぎでした。

スプラッタなのが怖いんじゃないんです。
ハスミンの感情の無さが怖い。
普通、映画や小説では人をあやめてしまったら
がくがく震えたり、逆にハイテンションになったするものでしょう?
もしくは殺人そのものを楽しむ殺人鬼というのもありでしょう。
でも、この小説はそのどれでもない。
うまく言えないけれど、それがとても怖かったです。

学校を舞台にした大量殺人の話と言えば
高見広春「バトルロワイヤル」があるけど
「バトルロワイヤル」の殺人者たちには
感情の動きってものがありましたから。

でも似ている点があるとすれば、
生徒ひとりひとりのキャラクターがきちんと書き込まれていること。
殺人鬼から逃れようとしたり、
殺された同級生の仇を討とうとしたりする
一人ひとりの描写はとても良かった。
特にアーチェリー部のキャプテン高木翔と
軽音楽部でドラムを担当している蓼沼将大には
小説の中の人物だとわかっているのについ
「頑張れ!」と声をかけたくなるほどでした。

それにしても私が一番戦慄したのは
蓮実が早朝の鳴き声に悩まされていたカラスを処刑するシーン。
カラスの断末魔がリアルに描かれていて
心の底からぞーっとしました。

後半はもちろん、ぞーっとしっぱなし。

こんなに怖い思いをしながら読んだ本といえば
同じく貴志祐介の「黒い家」と
綾辻行人の「殺人鬼」くらいなものです。
3作品ともテイストが違うので順位をつけることはできませんが
三大ゾーッ作品がこれで出揃った感じです。

この話をどう2時間にまとめるのか
映画も観に行くつもりです。

高見春広「バトルロワイヤル」みたいに
「原作は良かったのだけれどねぇ」ということがないと嬉しいけど。
(「バトルロワイヤル」は中学生同士が殺し合うという
ちょっと聞くと最低な話にもかかわらず
原作はきちんと青春群像劇になっており
最後には明るさまで感じさせる力作でした。
でも映画はただの殺し合いになっていて
がっかりしたものです)

「悪の経典」のお勧め度は★★★☆☆
本当は4つ付けたいところだけれど
後半はまさに殺戮なので読むこと自体無理という人も
いらっしゃると思って星3つにしました。

貴志祐介の他の作品感想については
2008年4月7日「貴志祐介『新世界より』上下読了」にも書いております。



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最終更新日  2012.10.21 22:46:04
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