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angelicgirlm@ こんにちは、chikyuujinさん ちゃんと掲示板みてくださいっ(笑 chi…
chikyuujin@ Re: angelicgirlmさん angelicgirlmさん、ごめんごめん、掲示板…
chikyuujin@ Re: よこちゃん2007さん エッ! そんなこと言っていただけるなん…
angelicgirlm@ こんにちは! そういえば、掲示板見てくれました?
よこちゃん2007@ Re:生きる(01/01) 写真展などされる場合は、お知らせ下さい…
2007.07.31
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カテゴリ:列島紀行  島






  [ 佐渡島紀行 vol. 2 ]












     この国のすべての県を、バイクで巡ったことがある。
     北海道の稚内市から、沖縄の糸満市まで。

     それでももちろん、まだ見ぬ日本の姿があるだろう。











     あなたは、この国にいったいいくつの島があるかご存知だろうか?

     北海道・本州・四国・九州・沖縄本島、そして離島から、この国は成る。
     そのうち、人が住んでいる島は、260
     無人島を含む島の数は、なんと、6852 に及ぶ。

     この国は、すべて島で構成される島国である。
     あたりまえだが、それは重要な事実。

     そう、ここはユーラシアの東にある、島々連なる列島なのだ。














     IMG_1340.JPG











     まだ見ぬ日本を見てみたいという俺の思いは、
     このところ、離島と高峰の世界へ向かいつつある。











     IMG_1159.JPG











     それぞれの島が持つ独自の世界。
     そこにあるまだ俺の知らないこの列島の、この惑星の表情。

     もっとあちこちの島を訪れたい。











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     佐渡島を訪れた。

     日本海に浮かぶ孤島。
     まずは島内を一周する。

     島の規模やリズムを体感する。
     島特有の風景というものがある。







     昨夏訪れた屋久島では、千年杉生える森の中で、
     人類のいない時代からの、悠久の自然の営みを感じていた。

     だが佐渡島は、人間が織り成す歴史と文化を通してこそ、
     島の姿をよく理解できるのではないかと思う。


     島の位置が、独特の歴史を醸成する。
     佐渡島を巡りながら、この島に流れた多くの時間をずっと考えていた。











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     IMG_1165.JPG

































     IMG_1168.JPG

     江戸時代、千石船による廻船業で発展した佐渡・宿根木地区。
     日本海側の海運の要港だった。
     狭い入り江に密集する家屋は、国の伝統的建造物群保存地区に指定されている。

     佐渡の方言は関西弁系らしいし、
     「 佐渡おけさ 」は九州の民謡から派生したらしい。
     それもこれもみな、船に乗る人々が運んだということ。













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     ハイテクロボットが演じる薪能 「 大政寺 」

     佐渡島は、平安時代より、罪人の流刑地であった。
     多くの貴族・高官も配流され、都の文化が流入してくる。

     室町時代に島流しにされた世阿弥は、ここで能楽を広めた。
     多くの能舞台が建てられ盛んに演じられるようになり、島は芸能の里となってゆく。













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     岩礁の多い佐渡の海でサザエやアワビを獲るために、
     明治時代に入ってから、小回りの利く たらい舟での漁が始まった。
     たらい舟は、直径4メートルもある。












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     佐渡島に来るまで、ナガモというものの存在自体、俺は知らなかった。
     佐渡特産の海藻だそうだ。 昼食にナガモ丼を食べてみる。












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     真野地区、国府川。
     およそ30年前、この橋のすぐ近くで、曽我ひとみさんは拉致された。
     そしてこの川を通り沖に運ばれ、北朝鮮に連れ去られた。
     国際情勢に巻き込まれてゆく人々。
     その、或るひとつの人生を想う。

     このあと訪れた佐渡伝説資料館では、
     従業員として土産物販売するジェンキンスさんに会った。












    
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     朱鷺 (トキ) の森公園
     日本のトキは、2003年、佐渡島を最後に、絶滅した。

     ちなみに、「 鶴の恩返し 」という有名な民話は、佐渡島のものだ。











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     ドンデン山からの眺め

     「エ」の字に似た佐渡島の、ちょうどくびれた部分・国中平野が一望できる。
     左端が両津湾、右端が真野湾。



     年配の女性に話しかけられた。

     現在は新潟市に住んでいるらしいが、生まれ育った故郷・佐渡島へ、
     いまは東京で暮らすお嬢さんとともに遊びに来られたそうだ。
     昨日はドンデン山の山荘に泊まられたらしい。
     この旅は、きっと大切な思い出の時間となるのだろう。

     俺が関西から来たことを知ると、
     あそこは行った?ここは行った?と矢継ぎ早に尋ねて、
     どこはいいよ、ここはいいよ、といろいろ教えてもいただいた。
     この人もまた、島を誇りに思っている。

     故郷はいいものだ。
     20年以上も異国に囚われた曽我ひとみさんや、
     都に戻りたかった世阿弥や日蓮などの配流人が、ふと頭に浮かんだ。





  IMG_1247.JPG














          (注) 掲載したすべての写真および文章の著作権は、
              私chikyuujinにあり、一切の転用を禁止します。














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Last updated  2008.10.29 09:14:15
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