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カテゴリ:列島紀行 写真展
石川直樹写真展に訪れるため梅田に行くので、ついでに足をのばして、 「 世界自然遺産の森 フォトコンテスト 入選作品展 」 を見に行った。 屋久島・白神山地・知床 日本列島にある世界自然遺産の、その森をテーマとしたフォトコンテストである。 それぞれの写真は、誰がどういう思いで撮ったのか全く知らないものばかりだけれど、 少なくともカメラが向けられたそのとき確かにそこに存在していたのは、 まばゆいばかりの色彩を放つ森の表情であり、大地を覆う生命の営みであった。 先日見た吉野信写真展 「 夢大陸アフリカ 」 がモノトーンの写真だったこともあり、 よけいに、世界に現れる色彩がまぶしかった。 そして、俺が世界に感動するその半分はやっぱり、この色彩に対してなんだろうなと思った。 もしもまだ地球を見たことのない地球外生命体が、 ぷかぷかと浮かぶ宇宙船に乗って、ふらふらと初めて地球にやって来たとしたら、 この惑星には生命が宿り大いに繁栄したのだと気づくのはきっと、 ひしめくように大地を覆う、あの絨毯のような森を目にした時じゃないだろうかという気がした。 これが、46億年目の地球のすがた。 屋久島にも白神山地にも知床にも行ったことはあるが、 今は、そのときの、まだ見ぬ日本列島が見てみたいという好奇心とは違って、 もっと森の奥深くへと入り、ただ壮大な生命の営みのなかにゆっくりと身を浸したいと思う。 森にいてこの惑星に続くドラマを感じていると、 自分の生まれてきた訳さえ、腑に落ちるような気がするのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.08 20:18:05
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