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 地球が見たい!     ― it's my life ―

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Comments

angelicgirlm@ こんにちは、chikyuujinさん ちゃんと掲示板みてくださいっ(笑 chi…
chikyuujin@ Re: angelicgirlmさん angelicgirlmさん、ごめんごめん、掲示板…
chikyuujin@ Re: よこちゃん2007さん エッ! そんなこと言っていただけるなん…
angelicgirlm@ こんにちは! そういえば、掲示板見てくれました?
よこちゃん2007@ Re:生きる(01/01) 写真展などされる場合は、お知らせ下さい…
2007.10.11
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  IMG_2864.JPG






  石川直樹さんの写真展がニコンサロン梅田で始まり、
  その初日に、彼がお見えになるというので足を運んだ。

  石川さんは七大陸の最高峰を制したセブン・サミッター、
  8000m峰を実際に登りその頂きに立った方と直接お会いでき話ができるのだと思うと、
  どこか遠くでしかなかった憧れの世界が、少し身近になったような気がしてわくわくした。


  とはいえ、彼は山に登っているだけではない。
  北極から南極までをソリや自転車などで踏破したり、
  カナダからアラスカを流れるユーコン川をカヌーで漕破したりするなど、
  地球をフィールドとして遊ぶ冒険家・写真家。その視線に共感を覚えることも多い。


  そんな彼がこの数年取り組んでいたというのが、先史時代の壁画を巡る旅である。
  世界中に点在している、数千年から数万年まえの、狩猟を基本とする時代に刻まれた壁画。

  動物を描いたり手形を残したりしている壁画の写真を前にして、
  俺はまた、かつてそこにあったシーンを思い、追想のなかを彷徨った。

  先史時代の壁画とは、地球に拡散し繁栄した人類の、原初の痕跡である。








  彼の活動の経歴を知り、今回もこの「 NEW DEMENSION 」 の写真を見て、
  石川直樹さんも俺と同じタイプの人間じゃないだろうかと思った。

  彼が壁画を見て感じるものも、世界や自分が今に至るルーツとしての、
  かつて人類にあった 1シーンであり、かつて地球にあった 1シーンではないだろうかと。


  少なくとも俺は、かつて地球にあった光景を追想することで、
  自分という存在が出現するにいたる文脈というものを理解する。

  ここがどこであるのかということ、
  自分へと至るいかなる時間が流れてきたのかということを。

  過去の時間のなかには、自分の存在の起源というべきルーツが含まれていると思うし、
  そこには、自分がいったい何であるのかというアイデンティティへの答えがあると思う。








  ここは地球!
  宇宙の辺境にある、とある銀河のなかの、
  とある恒星を周回する直径たった6000kmの小さな惑星。
  俺はそこに宿る、寿命70年ほどの生命体。

  俺の中では、
  まだ見ぬ大地をバイクで走ることも、雲上の高峰に登ることも、
  生命の森を歩くことも、星空にわたしたちの銀河を見上げることも、
  すべて同じことなのだ。
  地球が見たい、この惑星を味わいたい。


  そういう意味で、それは石川さんも同じなのではないだろうかとあらためて感じた。
  一般的には一見関係ないと思えるような、最高峰に登ることと先史時代の壁画を巡ることも、
  彼にとっては同じことなのではないだろうかと。

  そして彼が地球を旅するのも、別に未踏であるからでもなく賞賛を求めてでもなく、
  そういった他人との比較ではない、個人的で内的な衝動に動かされてのものではないか、
  と思った。

  もしそうなら、ずいぶんと偉そうな言い草だが、
  なんだか彼とは友達になれるような気がした。












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Last updated  2008.10.14 00:52:00
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