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カテゴリ:列島紀行 その他の山系
[ 武奈ヶ岳 山行 vol. 1 ] 琵琶湖の西側を南北に走る山嶺、これを比良山系という。 鈴鹿山系や六甲山系などと並んで、関西では人気の山系である。 その比良山系の最高峰・武奈ヶ岳 に登った。 ![]() 御殿山頂上から望む、武奈ヶ岳・西南稜 久しぶりに履く登山靴のひもを締め直しながら、 秋のすがすがしい青空にわくわくした。 今は、森のなかに入ってゆくことが楽しくて仕方ない。 人間や動物だけでなく大地を覆う植物群にも、 この惑星に繁殖した生命種のダイナミズムを、はっきりと感じるのだ。 それにしても・・・・ つい数年前までは、名も知らぬ山塊でしかなかった比良なんかに、 こんなにも嬉々として登りに来ることになるとはなぁ。 とはいえ、俺の中ではバイク旅だって登山だって一緒のこと。 そこにあるのは、地球が見たい、この惑星をもっと味わいたいという想い。 まだ見ぬ大自然の姿を求め、日本列島を巡り飽き足らず北米大陸を巡り、 そしていままたひとり、こんな山のうえにいる。 好奇心は、いったい俺をどこに導くのだろう。 俺は、いったいどんな光景に出会うのだろう。 この惑星を堪能せずになんか死にたくはない。 それは、死を見据えた上でなお込み上げる俺の覚悟の詰まった言葉。 ![]() 落葉の絨毯を踏みしめ、 ![]() 秋の森を歩きまわろう ![]() 稜線のススキを揺らす爽やかな風が、心地よかった ![]() 武奈ヶ岳 山頂 標高 1210m ![]() 西側 京都北山の峰々 ![]() 東側 琵琶湖 ![]() 北東側 奥琵琶湖方面 ![]() この世を去ろうとするその時、 俺の脳裏をよぎるのは、どんな光景だろうか この惑星の、どうしても忘れられない風景・・・・ たいせつな人との、どうしても忘れられない思い出・・・・ 俺は人生に、いくつそんなものを刻めるだろうか このままずうっとあるいていくとどこにでるのだろう しらないうちにわたしはおばあさんになるのかしら きょうのこともわすれてしまっておちゃをのんでいるのかしら ここよりももっととおいところで そのときひとりでいいからすきなひとがいるといいな そのひとはもうしんでてもいいから どうしてもわすれられないおもいでがあるといいな どこからかうみのにおいがしてくる でもわたしはきっとうみよりももっととおくへいける ~ 『 とおく 』 谷川俊太郎 より ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.26 00:56:16
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