カテゴリ:ミステリー
本日ご紹介するミステリーは、東川篤哉さんの「
はやく名探偵になりたい」です。 鵜飼さんシリーズの短編集になります。 ●あらすじ(藤枝邸の完全なる密室) 資産家の叔父の遺産を目当てにしていた藤枝修作は、叔父が遺言状の書き換えを考えていることを知り、叔父の殺害を計画する。順調だった計画の途中に探偵、鵜飼杜夫が闖入してくる。 ●簡単な感想 鵜飼さん&戸村さんのおなじみのシリーズです。鵜飼さんはどんどんまっとうな探偵になっている気がします。初期に登場していた朱美(字が違うかもしれません)さんはもう登場しないのでしょうか。レギュラーキャラなのかと思っていましたが、もう相当登場していないように思います。単に事務所が登場しないからかもしれませんが。探偵事務所を開いているのにここまで事務所が登場しないのも珍しいです。 サクサク読める作品でした。 以下はネタバレを含む感想です。 読まれた方のみ反転してご覧ください。 藤枝邸の完全なる密室…二時間で雪が降り積もるのはちょっと早い気がしますがそんなものでしょうか。短い話なので仕方がないですが、遺産をもらえないと知ってから殺そうと思うまでの即断即決ぶりがすごいです。 時速四十キロの密室…子供だからと罪を逃れる話は好きではないですが、証拠はないわけですし、しっかりとしつけてもらいたいです。 七つのビールケースの問題…小さな謎を解きながら大きな謎を解決させて、最初に結びつくのが良かったです。表紙の沙耶香が本文の描写と違いすぎなのが気になりました。自分の感性や色合いを重視しているのか、文章をきちんと読んでいないのかは不明ですが、できれば本文に忠実にしてもらいたいです。 雀の森の異常な夜…知らない人だからこそ話しやすかったのかもしれませんが、何も戸村さんに話そうとしなくても、と思わなくもないです。聞かされた方も大変です。探偵事務所の助手ということを聞いていたからこそだったりするのかもしれませんが。 宝石泥棒と母の悲しみ…偶然ベランダにいて良かったね、というのは多分に無理がありますがそういうケースがないとは言えないのかもしれません。みんな犬だと思わせて、アイちゃんがアヒルでしたと判明して、マー君も犬じゃありませんでしたオチは弱いですが、ないよりは良かったです。 以上です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.10.26 21:03:54
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