カテゴリ:ミステリー
本日ご紹介するミステリーは、貫井徳郎さんの「
天使の屍」です。 ●あらすじ 中学二年生の息子、青木優馬が自殺を否定した後に転落死した。部屋には遺書とみられる走り書きがあったが、父親はその死に納得できなかった。優馬の友人に話を聞いていくうちに、一人、また一人と死んでいった。 ●簡単な感想 中学二年生にしては大人っぽい子が多かったです。 謎を突き止めるために主人公が調べて回るという意味では「烙印」に似ていると思います。ハードボイルドというと言い過ぎですが、調査を妨害されたりはしますので、多少そういう要素もあるのかもしれません。 楽しめました。 以下はネタバレを含む感想です。 読まれた方のみ反転してご覧ください。 罪を犯した子供が無罪放免される話は好きではないですが、未遂を含めた自殺をしていることもあって、その点は気になりませんでした。 「天使の屍」がどこにかかっているのかが不明でしたが、思い詰めてしまいすぎるところは非常に純粋であるようにも思いました。 いくら大人っぽくても、「嫌だ」と一言言えなかったのが中学生らしいです。場の雰囲気に流されてしまうというか、断るのがかっこ悪いとか思ったのだろうと思います。 青木さん夫婦が結構前向きになったのが良かったです。光岡先生の落胆ぶりを思うと、教師を続けられなくなった可能性が高いのが残念です。 以上です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.12.22 21:53:51
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