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《櫻井ジャーナル》

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2012.04.08
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 シリアの内戦が続いている。シリア政府は反政府軍(自由シリア軍/FSA)に対し、停戦合意に従うことを文書にするよう求めているが、体制転覆をあくまで目指すFSAは要求を拒否、戦闘は終わりそうにない雲行きだ。何しろ、バシャール・アル・アサド体制を転覆させるまで戦うのがFSAの与えられた役目であり、停戦するわけにはいかない。

 FSAのバックにはアメリカ、イギリス、フランス、トルコなどのNATO諸国や湾岸の独裁産油国が存在、アル・カイダ系の武装集団も反政府軍に参加していることは本ブログで何度も書いてきた。

 リビアでムアンマル・アル・カダフィ体制が崩壊してから、大量の武器をNATO軍機がトルコへ運び込んでいるとも伝えられているが、AFPによると、サウジアラビアがヨルダン経由でシリアの反政府軍FSAに武器を供与しているとアラブの外交官が語っている。アサド体制を倒したがっているのは、こうした勢力だ。

 昨年の春からトルコの米空軍インシルリク基地ではFSAを訓練、シリア領内へ送り込んでいると言われているが、その訓練で教官を務めているのはアメリカのCIAメンバーや特殊部隊員、あるいはイギリスとフランスの特殊部隊員。

 またシリア領内には少なからぬ国の特殊部隊が潜入しているとする情報も流れている。イギリスとカタールの特殊部隊が戦闘に参加しているという話がイスラエルで流れたほか、ウィキリークスが公表した民間情報会社のストラトフォーの電子メールによると、アメリカ、イギリス、フランス、ヨルダン、トルコも特殊部隊をシリア領内で活動させていると推測されている。

 ホムスのババアムル地区から反政府軍が撤退した際、エジプトのアーラム紙によると、その際にフランスの将校が拘束されたとレバノンのアセム・コンソア議員は語っているようだ。同じ趣旨の情報はほかでも流れている。

 こうした状況の中、反政府軍やそのスポンサーの言動に触れず、シリアで停戦が実現しない責任を全て政府に押しつけることは正しくない。そんなことをするのはアメリカ、イギリス、フランス、トルコ、サウジアラビア、カタールといった国々の手先か、信奉者なのか、愚か者だと言われても仕方がない。





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最終更新日  2012.04.08 23:30:54



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