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国によってIAEA(国際原子力機関)の対応が違う、つまりこの機関が不公正であることは明白である。アメリカやイスラエルの情報機関、CIAやイスラエルもイランが核兵器の開発を進めているとは考えていないのだが、天野之弥が事務局長に就任してからのIAEAはイランを脅威だと主張している。イスラエルやアメリカの親イスラエル派(ネオコン)の意向を代弁していると言えるだろう。
イランを脅威だと主張するイスラエルはすでに世界有数の核兵器保有国である。本ブログでは何度も書いているように、イスラエルが保有する核弾頭の数は内部告発者のモルデカイ・バヌヌによると200発以上、イスラエルのイツァク・シャミール首相の特別情報顧問を務めた経歴を持つアリ・ベンメナシェによると1981年の時点で300発以上、そしてジミー・カーター元米大統領によると150発だという。イギリス、フランス、あるいは中国と同じ程度の核兵器を持っていることになる。 しかも1973年、第4次中東戦争のとき、ゴルダ・メイア首相の執務室で開かれた会議で核ミサイルを発射する準備をするということで合意している。要するに、イスラエルは核兵器の使用を一度は決断したということ。このときはソ連が報復を示唆したことで実行されなかっただけである。このイスラエルをIAEAはほとんど問題にしていない。ドイツの作家、ギュンター・グラスはイスラエルが世界の平和にとって脅威になっていると声を上げた。その一因はそうした現実にあると言えるだろう。 イランを訪問した鳩山由紀夫元首相はイラン大統領との会談でIAEAは公正でないと語ったとする話が流れている。大野元裕参議院議員はそうした発言があったことを否定したそうだが、それはともかく、IAEA、特に日本の外交官がトップになってからのIAEAがイスラエルやネオコンの意向に添う形で不公正な対応をしていることは紛れもない事実である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.04.10 00:48:01
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