カテゴリ:カテゴリ未分類
シリアの反政府勢力は一貫して「西側」、イスラエル、湾岸の産油国から支援を受けてきたが、その内部にはいくつものセクトが存在している。そのセクトを統一するため、アル・カイダ系のジャバト・アル・ヌスラを中心とする「イスラム主義者同盟」が結成されるという。反政府軍の75%がここに結集することになるようだ。
リビアのムアンマル・アル・カダフィ体制転覆プロジェクトで地上軍の主力だったのはアル・カイダのLIFG。押収した武器/兵器は基本的にシリアへ送られ、バシャール・アル・アサド体制を転覆させるために使われている。化学兵器も持ち出され、シリアへ運び込まれた疑いがある。シリアのアル・カイダへ流れるのは自然だ。 この武器輸送を仕切っていた人物が現在のCIA長官、ジョン・ブレナンだともいう。その積み出し拠点は反カダフィ軍の拠点だったベンガジ。リビアからシリアやマリなどへの武器/兵器や戦闘員の輸送は2012年9月、ベンガジのアメリカ領事館が襲撃されてクリストファー・スティーブンス大使を含むアメリカ人4名が殺されてから中断しているとする情報もある。 武器/兵器や戦闘員の供給はサウジアラビアやカタールが担当してきたと言われているのだが、今年の7月にムスリム同胞団/カタールを背景に持つモハメド・モルシ大統領が排除され、サウジアラビアを後ろ盾とする勢力が実権を握った。サウジアラビアとカタールとの対立が深刻化しているのかもしれないが、シリアの動きをみると、決着がついた可能性がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.09.30 20:15:52
|